2022 バイオ・ラッド 抗体キャンペーン
細胞生物学・細胞死試薬(RCD:Regulated Cell Death)
細胞生物学試薬(Cell Health Regaents)
細胞を用いた実験には多くの検証が必要です。その重要な検証のひとつとして“Cell Health”の評価があります。細胞の状態を確認することは実験の再現性を確保するために重要です。細胞の生存率、細胞増殖などを評価するため、バイオ・ラッドでは多くの信頼性の高い製品を取り揃えています。
Tech Brief関連記事:セルバイオロジー実験の前に、まずは細胞の健康チェックから
細胞死試薬(RCD:Regulated Cell Death)
調節された細胞死、Regulated Cell Death(RCD)と呼ばれるアポトーシス、オートファジー、パイトトーシス関連の抗体・キットを取り揃えています。
分野 | 分類 | 製品 | 用途 |
---|---|---|---|
細胞生物学 (Cell Heath) | 細胞生存率 (Cell Viability) | PureBlue DAPI/Hoechst 33342 Nuclear Staining Dye | IF |
ReadiDrop PI/7-AAD Cell Viability Assay | F | ||
VivaFix Cell Viability Assay | F / IF | ||
alamarBlue | EN / FN / IF | ||
細胞増殖 (Cell Proliferation) | alamarBlue | EN / FN / IF | |
CytoTrack Cell Proliferation Assay | F | ||
抗Ki-67 抗体 | C / E / P / IF / E / WB | ||
抗MCM2 抗体 | P / WB / C / IF | ||
抗PCNA 抗体 | WB / F / C / IP / P / E | ||
抗BrdU 抗体 | C / F / IC / IF / P | ||
細胞死 (RCD : Regulated Cell Death) | アポトーシス (Apoptosis) | pSIVA Real-Time Apoptosis Kit | IF |
Annexin V Kit | F | ||
FLICA Caspase Kit | F / IF | ||
Magic Red Caspase 3/7 Kit | IF | ||
Mitochondrial Permeability Transition (MitoPT) Kits [JC-1] | F / IF | ||
Mitochondria Membrane Potential (MitoPT) Kits [TMRE/TMRM] | F / IF | ||
FLISP Serine Protease Assay Kit | F / IF | ||
オートファジー (Autophagy) | Autophagy Assay Red Detection Kit | F | |
Cathepsin B/K/L Kits [Green/Red] | F / IF | ||
パイロトーシス (Pyroptosis) | Pyroptosis FAM/660 Caspase-1 Kit | F / IF | |
その他 | 抗体標識 | ReadiLink Antibody Labeling Kit | F / IF |
LYNX Rapid & Rapid Plus Conjugation Kits | F / IF / E / WB / C / P |
細胞生存率 (Cell Viability)
ピュア ブル
PureBlue Nuclear Staining Dye
PureBluは無駄な試薬の廃棄を減らし、必要な量だけを調製できるように小分け包装に工夫されています。 95% の純度製剤であり、 PureBlu DAPI は固定細胞にHoechst33342 は生細胞に適しています。 両試薬は UV 光源を使用するすべてのマルチカラーセルイメージングアプリケーションに使用することができます
製品特長
- 秤量ステップが不要
- 再懸濁時は 1-Step の希釈のみですぐに使用可能
- 高純度製剤
PureBlu Dye Chemistry
PureBlu色素は真核細胞及び原核細胞のAT-richなDNA配列の副溝(minor groove)へ高い親和性を持って結合します。そして、UV領域の励起光によって励起され強い青色蛍光を発し、真核細胞の核が可視化されます。
動画情報
カタログ番号 | 品名 |
---|---|
1351303 | PureBlu DAPI Nuclear Staining Dye(50 μg x 5本) |
1351304 | PureBlu Hoechst 33342I Nuclear Staining Dye(56 μg x 5本) |
リーディードロップ
ReadiDrop Cell Viability Assay
サンプルに直接1~2滴入れるだけ!
フローサイトメーターでソーティング・分析を行う際に、試薬をサンプルに1~2滴を加えるだけで簡単に細胞生存状態を評価することができます。ReadiDropアッセイは、死細胞除去のために最も一般的に使用される2種類の蛍光色素PIおよび7-AADをラインアップしています。
製品特長
- セルソーティングに最適
ReadiDropは防腐剤を含まないPBSに懸濁した状態で供給されます。 - 室温で安定
セルソーターもしくはお持ちのセルアナライザー等で簡単に使用でき保存も容易です。 - 秤量・ピペッティング・希釈の必要なし
すぐに使用できるようにReadiDrop溶液は終濃度1μg/mlに調製されています。
簡単に細胞生存率を測定
フローサイトメトリー実験で死細胞除去は正確に結果を解釈する上で非常に重要です(右図)。 死細胞では細胞膜が崩壊することでPI及び7-AAD等の不浸透性色素が細胞内に取り込まれ染色されます。ReadiDrop細胞生存率アッセイを使用して、3ステップで簡単にサンプル細胞の生存率を評価することができます(右図)。

製品詳細はこちら

ReadiDrop によって簡単に死 細胞を識 別する ことができます。Jurkat 細胞の生 細胞と熱 殺 菌した混合サンプルをソーティング前に 1 分間ReadiDrop PI で染色した結果。
カタログ番号 | 品名 | Ex(nm) | Em(nm) |
---|---|---|---|
1351101 | ReadiDrop Propidium Iodide (3 ml X 3本) | 538 | 617 |
1351102 | ReadiDrop 7-AAD (3 ml X 3本) | 548 | 648 |
ビバフィックス
VivaFix Cell Viability Assay
固定化処理対応の細胞生存率アッセイ!
フローサイトメーターおよび顕微鏡下で哺乳類細胞の生存率を高感度に測定することができます。
製品特長
- 死細胞と生細胞集団の最適分離を実現します
- 細胞固定での測定にも対応します。
- 色素の選択が難しいマルチカラー実験にも対応できる8つの異なる励起/蛍光波長からご選択頂けます。

VivaFix 細胞生存率アッセイ原理
A:VivaFix色素は生細胞表面に第一級アミンに結合する;
B:原形質膜が損なわれた死細胞では、VivaFix色素は細胞質内に浸透することができ、また、細胞質内の第一級アミンと反応する。 その結果、死細胞ではより多くの蛍光を発するため、生細胞と死細胞との間で蛍光強度の少なくとも100倍の差が生じることにより二つの集団の間で容易に識別が可能となります。
カタログ番号 | 品名 | Ex(nm) | Em(nm) |
---|---|---|---|
1351111 | VivaFix 353/442 Cell Viability Assay (200回分) | 353 | 442 |
1351112 | VivaFix 410/450 Cell Viability Assay (200回分) | 410 | 450 |
1351113 | VivaFix 408/512 Cell Viability Assay (200回分) | 408 | 512 |
1351114 | VivaFix 398/550 Cell Viability Assay (200回分) | 398 | 550 |
1351115 | VivaFix 498/521 Cell Viability Assay (200回分) | 498 | 512 |
1351116 | VivaFix 547/573 Cell Viability Assay (200回分) | 547 | 573 |
1351117 | VivaFix 583/603 Cell Viability Assay (200回分) | 583 | 603 |
1351118 | VivaFix 649/660 Cell Viability Assay (200回分) | 649 | 660 |
アラマーブルー
alamarBlue
細胞生存率、細胞増殖を評価するための迅速で簡単な信頼できる試薬です。 ヒト、動物細胞株、細菌および真菌類など様々な細胞における細胞増殖および細胞毒性を迅速かつ高感度に測定するように設計されています。
製品特長
- シンプル:Ready-to-useでのご提供のため、試薬を加えて、測定するだけです。
- 柔軟性の高い測定系:吸光度測定・蛍光測定の両方に対応
- 安全性:細胞への毒性がなく、使用者や環境にもやさしい
- 実績:PubMed上で数千の論文実績
- 安全性:拡張性:ハイスループットアッセイのためのスケールアップが容易です。
- 高感度:わずか50個の細胞を検出することができます。
- 高い安定性:独自の緩衝液添加剤により経時的(Time course)測定に最適です。
- 経済性:細胞溶解不要なため、測定した細胞は培養を継続することができ、また別のアッセイに使用することができます。
- 他の細胞生存率アッセイよりも優れています:alamarBlueはMTTアッセイと比較して高感度です。(注)
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 |
---|---|---|
BUF012A | alamarBlue 25 ml (2,500 wells/96 well plate) | E / FN / IF |
BUF012B | alamarBlue 100 ml (10,000 wells/96 well plate) | E / FN / IF |
サイトトラック
CytoTrack Cell Proliferation Assay Kits
生細胞を効率的に染色するように設計されています。独自の化学反応により、 色素は第一級アミンと反応するため、細胞外への色素の流出を最小限に止め、 多くの色素が細胞内に保持されることにより、最大10世代の細胞分裂を分離検 出することが可能になります。
製品特長
- 最大10世代までの分解能-0世代と1世代の間の色素流出を抑制して、高分解を実現
- 時間を節約-直接培養液中にCytoTrack色素を添加可能
- 試薬が無駄になりません- 使用する必要分だけをバイアルに小分け包装
- マルチカラーのサイトメトリー実験の組み込みに最適- BlueからFar redまでの4つの異なる蛍光波長色素をラインアップ

CytoTrackの優れた解像度
CFDA-SE(B)に比べて CytoTrack Green 511/525(A)を用いた場合には 10世代細胞の優れた解像度を示します。
カタログ番号 | 品名 | Ex(nm) | Em(nm) |
---|---|---|---|
1351202 | CytoTrack BLUE Cell Proliferation Assay (200回分) | 403 | 454 |
1351203 | CytoTrack GREEN Cell Proliferation Assay (200回分) | 511 | 525 |
1351204 | CytoTrack YELLOW Cell Proliferation Assay (200回分) | 542 | 556 |
1351205 | CytoTrack RED Cell Proliferation Assay (200回分) | 628 | 643 |
細胞増殖マーカー抗体
細胞増殖は、 Ki-67、 PCNA(proliferating cell nuclear antigen)およびMCM2(minichromosome maintenance 2)のような増殖マーカーのタンパク質を抗体によって、細胞周期特異的に検出することができます。
バイオ・ラッド独自技術によって開発された組換えKi67抗体
バイオ・ラッドのKi67抗体は、ファージディスプレイ技術(HuCALテクノロジー)により開発されています。抗体分子内には予め2種類のエピトープタグが挿入されています*。
二次抗体は酵素もしくは蛍光標識エピトープタグ抗体を使用することで、マウスonマウス実験での非特異的シグナルを解消できます。
*HuCALテクノロジーで開発した組換え抗体すべてにエピトープタグが挿入されているわけではありません。タグの種類も製品により異なりますので、製品データシートでご確認ください。

細胞周期模式図
Ki67はG1期、S期、G2期およびM期に発現する。PCNAはG1からG2まで存在します。 MCM2はG1の複製には重要であり、BrdU法はS期の複製細胞を認識します。

HuCAL抗Ki-67二価Fab抗体(HCA006、緑色)を用 い た 、M C F - 7 乳 癌 細 胞 の 染 色 体。 核をHoechst(青色)、F-アクチンをファロイジン(赤色)で対比染色した。

ウサギ抗MCM2抗体(AHP2404)を2μg/ mlで使用したホルマリン固定パラフィン包埋ヒト結腸腺癌の免疫蛍光染色。 二次抗体として、ヒツジ抗ウサギIgGDyLight®549結合抗体(STAR36D549)を使用しました。 マウス抗ヒトサイトケラチン18(MCA1864H)で共染色を行いました。 二次抗体として、ヤギ抗マウスIgG(H / L)DyLight®488コンジュゲート抗体(STAR117D488)を使用しました。
増殖マーカー名 | 細胞周期中の発現時期 | 機能 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
G0 | G1 | S | G2 | M | ||
Ki-67 | 無発現 | 低発現 | 低発現 | 発現増加 | 最大発現 | 主に、有糸分裂中のクロマチン凝縮に関与する。 |
MCM2 | 無発現 | 早期に 高発現 | 中庸発現 | 中庸発現 | 中庸発現 | DNA複製を開始する前複製複合体の一部を形成する。親DNAの巻き戻しに関与する |
PCNA | 低/無発現 | 後期に
高発現 | 高発現 | 発現低下 | 発現低下 | DNA複製および修復、クロマチンリモデリング、染色体分離、および細胞周期の進行に関与する。 |
真核細胞の細胞周期を理解する(英語):Mini-review: Understanding the Eukaryotic Cell Cycle
抗BrdU抗体
チミジンアナログ5'-ブロモ-2'-デオキシウリジン(BrdU)の組み込みは、植物から哺乳動物細胞に至るまで、さまざまな種の細胞増殖率を決定するための一般的なアッセイとして確立されています(Cecchini et al。2012、Nagar et al。2002)。BrdUはチミジン類似体であり、細胞培養培地に添加されたときにチミジンの代わりに増殖細胞の新たに合成されたDNAに組み込まれます。
組み込まれたBrdUは、マウス抗BrdU抗体、クローンBu20a(MCA2483)、ウサギ抗BrdU抗体(AHP2405)などの抗BrdU抗体で簡単に検出できます。ただし、染色を成功させるには、組み込まれたBrdUに抗体がアクセスできるようにDNA変性ステップを含めることが重要です。この目的のために、塩酸などの酸がよく使用されます。銅イオン、熱、ヌクレアーゼ、水酸化ナトリウムによる処理も報告されています(Liboska et al。2012、Kennedy et al。2000)。
BrdUの検出は、通常、トータルDNA染色と組み合わせて行われます。細胞周期分析を行う場合、ヨウ化プロピジウム(PI)がDNA染色に最適です。
BrdUの検出は、通常、トータルDNA染色と組み合わせて行われます。 細胞周期分析を実行するとき、ヨウ化プロピジウム(PI)は選択するDNA染色になる傾向があります。


HeLa細胞を10μgのBrdUで1時間処理(B)と未処理(A)。 細胞をマウス抗BrdU抗体、クローンBu20a(MCA2483)(赤)およびウサギ抗GAPDH抗体(AHP1628)(緑)で染色した。 PureBlu™DAPI Nuclear Staining Dye(1351303)を核対比染色剤として使用。

マウス抗BrdU抗体、クローンBU20a(MCA2483)で1/100希釈で4℃で一晩染色したBrdU標識ヒトリンパ腫細胞。 二次抗体として、FITC結合ヤギ抗マウスIgG(H / L)(STAR117F)を1/50希釈で使用しました。 ReadiDrop™Propidium Iodide(1351101)にて全DNA染色。
関連記事:
[Bioradiations] Assessing Cell Health: Viability and Proliferation BrdU : Re-Discover the Lab Favorite for Cell Proliferation Analysis Anti-BrdU Antibodies : A Widely Referenced Tool for Measuring Cell Proliferation Applications of BrdU Antibodies Protocols : BrdU Labeling and Anti-BrdU Antibody StainingsTech Brief関連記事:
セルバイオロジー実験の前に、まずは細胞の健康チェックから 細胞分裂の解析にBrdUを用いる場合の実践的なポイントカタログ番号 | 品名 | クローン | 用途 |
---|---|---|---|
HCA322 | Human anti BrdU (0.1 mg) | AbD33758kd | F |
HCA320 | Human anti BrdU (0.1 mg) | AbD33758kg | F / IF |
HCA323 | Human anti BrdU (0.1 mg) | AbD33761kd | F / IF |
HCA321 | Human anti BrdU (0.1 mg) | AbD33761kg | F |
MCA2483 | Mouse anti BrdU (0.2 mg) | Bu20a | C / P / F / IC |
MCA2483GA | Mouse anti BrdU (0.1 mg) | Bu20a | C / P / F / IC |
MCA2483FA | Mouse anti BrdU (50 μg) | Bu20a | F |
MCA2483T | Mouse anti BrdU (20 μg) | Bu20a | C / P / F / IC |
AHP2405 | Mouse anti BrdU (50 μg) | C / P / F / IC | |
MCA6143 | Rat anti BrdU (0.1 mg) | RF04-2 | F |
MCA6144 | Rat anti BrdU (0.1 mg) | RF06 | IF |
細胞死/RCD(Regulated Cell Death)関連試薬 - アポトーシス (Apoptosis)
アポトーシスは、損傷した細胞や古い細胞を除去するために不可欠であり、生物の発生、組織の恒常性、感染細胞や形質転換細胞の宿主防御に関与しています。 抑制されたアポトーシスのシグナル伝達は、がん細胞の特性として説明されています。
バイオ・ラッドでは、すべての主要なアポトーシス経路の研究に適した数百の抗体と優れたアポトーシス検出キットを提供しています。

アポトーシスの4段階
アポトーシスイベントとそれらを検出する方法を説明するために、アポトーシスを4段階に誘導する経路図を作成しました:①誘導(Induction)、②初期段階(Early Phase)、③中期(Mid Phase)、④後期(Late Phase)。 上図は、アポトーシスシグナル伝達の正確な図ではなく、アポトーシスの段階を簡略化した用語で示し、プロセスの研究とその研究に使用される方法の識別を容易にする有用なリソースです。 この経路は、2つの異なるタイプのアポトーシスも区別します。DNA損傷などの内部刺激に応答してミトコンドリアによって媒介される内因性経路と、細胞外死受容体によって媒介される外因性経路(たとえば、FasLのCD95への結合)を示しています。
「アポトーシスの4段階」をダウンロード
Apoptosis Overview
アポトーシスのさまざまな段階と、各段階の研究に利用できる抗体と試薬について説明した動画をご覧ください。
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ①誘導期(Induction of Apoptosis)
アポトーシスの誘導は、アポトーシスが開始される経路(内因性または外因性)に応じて、いくつかの経路によって引き起こされます。細胞株では、下図の左側に示すように、細胞培地からの成長因子サプリメントの除去、UV光への曝露、または細胞に他のストレスのかかる状態を加えることによって、固有のアポトーシスを誘発できます。 外因性アポトーシスは、腫瘍壊死因子(TNF)アルファまたはTNF関連アポトーシス誘導リガンド(TRAIL)などの特定のサイトカインを添加することにより、細胞株で活性化できます。ここでは、アポトーシスの誘導に重要ないくつかの重要な要素を調べます。

アポトーシスの誘導
2つのアポトーシス経路の1つがアクティブになります。 固有のアポトーシスは、細胞内の内部DNA損傷によって活性化されます。 このDNA損傷の潜在的な原因は、UV光と活性酸素種です。 外因性アポトーシスは、リガンドが「死の受容体」に結合することによって活性化されます。
外因性経路 (Extrinsic Pathway)
外因性経路は、上図に示すように、いわゆる「細胞死受容体」(DR:Death Receptor)、たとえばCD95、DR3 / 4/5へのリガンドの結合によってトリガーされます。細胞死受容体CD120a、CD95、およびDR3、DR4と呼ばれるTRAIL受容体、DR5およびDR6は、TNF受容体スーパーファミリーの下にグループ化されます。このファミリーには、リガンドであるTWEAK(CD255)と相互作用するTWEAK(アポトーシスのTNFのような弱い誘導因子)受容体(CD266 / Fn14)も含まれます。
Ordering Information
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
MCA1539 | CD95 | LOB 3/17 | FC, IP | Human | Pur., FITC, PE, A647 |
AHP2306 | CD95 | Polyclonal | WB, IHC-P | Human | Pur. |
MCA2408 | CD178 | 10F2 | E, FC, FN,IP | Human | Pur., LE |
MCA2409 | CD178 | 14C2 | FC, E, IP | Human | Pur., PE, A488, A647 |
MCA2896 | CD120a | HM104 | FC | Mouse | RPE |
MCA1340 | CD120a | H398 | FC, E, FN | Human, rabbit | Pur.,FITC, RPE, A647 |
0100-0288 | CD120b | 22221 | IHC-F, E, FN, WB | Human | Pur. |
AHP1833 | CD120b | Polyclonal | E, FN, IF/ICC, WB | Human | Pur. |
VPA00343 | CD120b | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP435 | DR3 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP437 | DR3 | Polyclonal | IHC-F, WB | Human, Mouse | Pur. |
AHP438 | CD261 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP439 | CD261 | Polyclonal | IHC-F, WB | Human | Pur. |
MCA2332 | CD261 | DR-4-02 | FC, IP | Human | Pur., A488 |
AHP488 | CD262 | Polyclonal | IHC-F, WB | Human | Pur. |
AHP1806 | CD262 | Polyclonal | E, FC, ICH-P | Human, Mouse | Pur. |
MCA4638T | CD262 | DJR2-4 | FC, IF/ICC | Human | Pur. |
MCA4699 | CD266 | ITEM-4 | IHC-F, FC, WB | Human | Pur., FITC, RPE, A488, A647 |
アポトーシス誘導期(英文):Apoptosis: Induction Phase of Apoptosis
グランザイム媒介アポトーシスの誘導
ウイルス感染細胞および原発腫瘍細胞のアポトーシスは、細胞質性細胞溶解顆粒からのパーフォリンおよびグランザイムの放出を介して、細胞傷害性Tリンパ球(CTL)によって誘導される可能性があります。 グランザイム(相同性の高いセリンプロテアーゼ)は、アミノ末端ジペプチドの切断により活性化されます。 下表はグランザイムに対する抗体の一覧です。
Ordering Information
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
MCA2117 | Granzyme A | GA6 | IHC-P, WB | Human | RPE |
MCA2119B | Granzyme B | GB10 | E | Human | B |
MCA2120 | Granzyme B | GB11 | IHC-P, E, FC, IP | Human | Pur. |
MCA2118 | Granzyme B | GB7 | IHC-P, WB | Human | Pur. |
アポトーシス研究のための高品質グランザイム抗体(英文):High quality Granzyme Antibodies for Apoptosis Research
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ②初期 (Early Phase)
アポトーシスシグナル伝達の初期段階には、シグナル伝達分子の複雑なカスケードが含まれ、下図は簡略化されていますが、外因性経路と内因性経路の両方で最も重要な要因を示しています。
初期のアポトーシスシグナル伝達は、死受容体の下流のシグナル伝達分子の活性化および/またはBcl-2経路のアポトーシス促進性メンバーの活性化に焦点を当てています。 アポトーシスの初期イベントを検出することで、アポトーシスが誘導された経路(外因性または内因性)を特定できます。 初期段階ではアポトーシスの目に見える兆候はありませんが、細胞シグナル伝達イベントには、翻訳後修飾(PTM)とシグナル伝達複合体のアセンブリが含まれます。 そのため、従来のウエスタンブロッティングは通常、アポトーシスの初期段階のプロテオミクス変化を研究するための最良のオプションを提供します。
Bcl-2ファミリー
Bcl-2ファミリーのメンバーは、さまざまな数のBcl-2ホモロジー(BH)ドメインを共有しています。 Bcl-2ファミリーはアポトーシスの調節に深く関わっています。 それらの相互作用はミトコンドリア膜の透過性を制御します。 ミトコンドリア膜の完全性の喪失は、アポトーシスの重要なステップです。 Bcl-2ファミリーは、アポトーシスを促進または阻害できるメンバーで構成されています。
target | |
---|---|
Bcl-2 | Bcl-2はBcl-2ファミリーの創設メンバーであり、アポトーシスの抑制因子として機能します。 Bcl-2は、ユビキタスに発現するミトコンドリア膜タンパク質で、BAXとBAKを隔離することでアポトーシス死を抑制します。 |
BAD | BADは、Bcl-2タンパク質ファミリーのBH3のみのプロアポトーシスメンバーです。 BADはアポトーシス促進性であり、アポトーシスのシグナル伝達におけるその正確な役割は、BADの翻訳後修飾状態に依存します。 非リン酸化BADは、2つの抗アポトーシスBcl-2タンパク質ファミリーのメンバー、Bcl-xLおよびBcl-2とヘテロダイマーを形成します(Zha et al。1996)。 BADとBcl-xLの結合は、Bcl-xLの抗アポトーシス機能を阻害することによりアポトーシスを促進します(Yang et al。1995)。 セリンがリン酸化されると、BADはBcl-xLとヘテロ二量体化できなくなります(Masters et al。2001)。 この結合は細胞質にBADを保持し、それによってBcl-xLがアポトーシスを抑制することを可能にします(Zha et al。1996)。 |
BAK | BAKはBAXと同様のプロアポトーシスマルチドメインエフェクターファミリーメンバーであり、BAXとはかなりの相同性を共有すると考えられています。 Mcl-1およびBcl-xLは非アポトーシス細胞のBAKを隔離します。 アポトーシスの開始に続いて、NOXAとBADはBAKを遊離させ、ミトコンドリアの外膜の透過性を高め、アポトーシス促進因子を放出します。 |
BAX | BAX-2様タンパク質4またはBcl-2関連Xタンパク質としても知られるBAXは、プロアポトーシスマルチドメインエフェクターファミリーのメンバーです。 アポトーシスの誘導後、BAXはミトコンドリアに移動し、MOMPを誘導します(GiansantiおよびScovassi 2008)。 |
target | |
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NOXA | NOXAは、Bcl-2タンパク質ファミリーのBH3のみのプロアポトーシスメンバーです。 NOXAはミトコンドリアに局在し、p73とp53の転写標的です。 NOXAは、アポトーシス抑制タンパク質Bcl-2ファミリーメンバーから、アポトーシス促進タンパク質BAK、およびBIMを置き換え、それにより、細胞生存よりもアポトーシスを促進します。 NOXAは、p53とは無関係に上方制御することもできます。 |
PUMA | Bcl-2結合コンポーネント3またはJFY-1としても知られるPUMAは、Bcl-2ホモロジー3(BH3)のみのタンパク質ファミリーのメンバーであり、その発現はp53腫瘍抑制タンパク質によって調節されています。 ストレスとDNA損傷に応答して、p53結合はPUMA転写を引き起こします。 PUMAは、ミトコンドリアのシグナル伝達と、Bcl-xLおよびBcl-2と他の抗アポトーシス性タンパク質との相互作用を介して、アポトーシスのトリガーとして機能します。 |
BID | BIDは、アゴニストBAXまたはアンタゴニストBcl-2を含むBcl-2ファミリーの他のメンバーとヘテロ二量体化するアポトーシス促進分子です。 BIDには、Bcl-2ファミリータンパク質との相互作用およびアポトーシス促進活性に必要なBH3ドメインが含まれています。 BIDは切断され、短縮型BID(tBID)と呼ばれる短いアクティブフォームを生成します。 tBIDはミトコンドリアに移動し、そこで内因性経路が活性化されます。 |
アポトーシス:初期(英文):Apoptosis: Early Phase of Apoptosis
ピーシバ
pSIVA Real-Time Apoptosis Kit
製品特長
- タイムラプス-ライブセルイメージングに最適:リアルタイムでアポトーシスを視覚化することができます。
- バックグラウンドが低く、洗浄が不要: 従来法(Annexin V-FITC)などに比べ低バックグラウンドかつ洗浄が不要。
- 早期アポトーシスから観察可能: 可逆的な早期アポトーシスから観察可能であり、キットに含まれるPIにより後期アポトーシス(死細胞)との識別も可能。
- 既存の蛍光顕微鏡やZOE蛍光セルイメージャーとの互換性: IANBD色素(Ex:488 nm/Em:530 nm)はFITCフィルターセットで簡単に検出することができます。
- アポトーシス初期からの観察に最適: 一時的かつ可逆的なアポトーシスイベントを観察できます。

pSIVA によるアポトーシス細胞の検出例
1x105 cell/mlのHeLa細胞にアポトーシス誘導剤であるスタウロスポリン添加(左図下段)と、未添加(左図上段)で比較しました。 pSIVA Real-Time Apotosis Fluorescent Microscopyキットを培地に添加し、0分、60分、120分および270分の時点でZOE蛍光セルイメージャーで各サンプルを画像化しました。画像は、赤と緑の蛍光チャネルの重ねあわせ画像です。初期アポトーシス細胞はpSIVA-IANBDで緑色に染色され、後期アポトーシス/死細胞を ヨウ化プロピジウム(PI)で染色し、赤色で示されています。
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ②初期 (Early Phase):細胞膜の非対称性の破綻
アネキシン ファイブ
Annexin V Kits
製品特長
- ホスファチジルセリンの転移を特異的に検出します。
- 初期および後期アポトーシスを区別できます。
- すべての哺乳類細胞で使用できます。
- 様々な容量でご提供: 20テスト、50テストの試用サイズから大量に使用するための300テストサイズまでご用意してます。
- 多色フローサイトメトリー実験に対応: マルチカラーフローサイトメトリー実験に対応するため、ビオチン、FITC、PE、APの標識をご用意しています。
- 後期アポトーシス細胞/二次的ネクローシスと初期のアポトーシス細胞を区別をする細胞生存率試薬ヨウ化プロピジウム(PI)を含みます。
- キットに含まれている標識されたアネキシンVは、アネキシンVのリン脂質結合特性が変化しないようにラベルされています。
(*)キットにはAnnexin V、ヨウ化プロピジウム(PI)、結合バッファーが含まれます。

J u r k a t 細 胞を、1 m M のスタウロスポリンで処理して、アポトーシスを誘導した。次いで、細胞をアネキシンV FITC(ANNEX300F)お よ びヨウ 化 プ ロ ピ ジ ウムで 染 色し た 。 Annexin V陽性のアポトーシス細胞は、右下の区画に見られ 、死細胞は、右上区画のAnnexinおよびPIの両方に陽性である。
カタログ番号 | 品名 |
---|---|
ANNEX20F | ANNEXIN V : FITC Assay Kit (20 Test) |
ANNEX100F | ANNEXIN V : FITC Assay Kit (100 Test) |
ANNEX300F | ANNEXIN V : FITC Assay Kit (300 Test) |
ANNEX50PE | ANNEXIN V : PE Assay Kit (50 Test) |
ANNEX200PE | ANNEXIN V : PE Assay Kit (200 Test) |
ANNEX50APC | ANNEXIN V : APC Assay Kit (50 Test) |
ANNEX200APC | ANNEXIN V : APC Assay Kit (200 Test) |
ANNEX20B | ANNEXIN V : Biotin Assay Kit (20 Test) |
ANNEX100B | ANNEXIN V : Biotin Assay Kit (100 Test) |
Annexin V:フローサイトメトリーによるアポトーシス検出(英文):Annexin V Kits: For the Detection of Apoptosis by Flow Cytometry
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ②初期 (Early Phase):カスパーゼ活性
フリカ カスパーゼ
FLICA Caspase Kits
蛍光顕微鏡、蛍光プレートリーダーまたはフローサイトメーターを用いて生細胞集団中の活性型カスパーゼを分析することができます。
製品特長
- 細胞膜透過性があり、細胞毒性がない
- 緑色(FAM)と赤色(Sulforhodamine)と遠赤色(660)の3種類の蛍光物質をラインアップ
- FAM FLICA(Ex:495 nm/Em:520 nm)
- SR FLICA(Ex:570 nm/Em:590 nm)
- FLICA 660(Ex:660 nm/Em:760 nm)
- 多色蛍光実験に最適:SR FLICAとFLICA660キットはGFPをトランスフェクションした細胞系でのカスパーゼ活性研究に活用できます。またフローサイトメトリーでの多色実験にも最適です。
- 複数のカスパーゼも検出可能: 単一のカスパーゼを見たい場合にはカスパーゼごとのキットを、一般的なアポトーシスの検出には活性化カスパーゼ1,3,4,5,6,7,8,9に結合するPoly Caspaseキットをご用意しています。
- 活性型カスパーゼに結合:FLICAは活性型カスパーゼのみに結合し、プロカスパーゼには干渉しません。
- 死細胞検出も可能: カスパーゼ活性と共に、キットに含まれるHoechstとPIのいずれかまで二重染色することにより死細胞検出をすることが可能です。
- 様々な機器に対応:FLICAは蛍光顕微鏡、フローサイトメーター、蛍光マイクロプレートリーダーを用いて測定することができます。
- 様々なサンプルに対応: 哺乳動物、昆虫、酵母などを含む多くの種由来の浮遊細胞懸濁液、接着細胞、薄切組織切片(ただし固定、パラフィン包埋組織は除く)に適用できます。

FAM FLICAカスパーゼキットでアポトーシス細胞を染色(緑色)。核を対比染色(青色)。左側の細胞は右側の細胞よりも緑色の蛍光強度が強いことから、カスパーゼ活性が高いことを示している。

フローサイトメトリーでアポトーシスを測定するための活性型カスパーゼ染色
Jurkat細胞を1μMのスタウロスポリンで処理してアポトーシスを誘導した。 次に、細胞をFLICA 660 Caspase-3 / 7 Kit(ICT9125)とReadiDrop propidium iodide(1351101)で染色しました。 カスパーゼ陽性のアポトーシス細胞は右下の象限で見られ、死細胞はカスパーゼとPIの両方で陽性の右上の象限で見られます。 健康な細胞は両方の染色で陰性です。 ZE5セルアナライザーで取得したデータ
カスパーゼ | 活性化するカスパーゼ | カスパーゼ阻害剤 |
---|---|---|
Caspase-2 | Caspase-3 | VDVAD-FMK |
Caspase-3 | Caspase-9 | DEVD-FMK |
Caspase-6 | Caspase-3 | VEID-FMK |
Caspase-7 | Caspase-9 | DEVD-FMK |
Caspase-8 | Caspase-6/Death Receptor Domain | LETD-FMK |
Caspase-9 | Apoptosome/APAF-1 | LEHD-FMK |
Caspase-10 | Caspase-6 | AEVD-FMK |
(注) :FMKはフロオロメチルケトン (fluoromethylketone)の略称です。カスパーゼ認識配列への FMKの付加はカスパーゼの不可逆的結合及び普遍的な不活性化をもたらします。
マジック レッド カスパーゼ
Magic Red Caspase 3/7 Kits
Magic Red Caspase 3&7キットは、アポトーシス細胞の細胞内活性型カスパーゼを迅速かつ簡単に分析することができます。 Magic Red™Caspase 3&7キットは生細胞全体で活性型カスパーゼを検出することによってアポトーシスを測定します。本キットはカスパーゼ存在下で切断されて蛍光を発するようになる細胞透過性かつ非細胞傷害性の試薬です。
製品特長
- 蛍光顕微鏡または黒色マイクロタイタープレートを使用する蛍光プレートリーダーで使用できます。
- アポトーシス細胞では、赤色蛍光プローブMagic Redに連結されたカスパーゼ3/7により認知されるDEVD配列が切断され、赤色蛍光が増加します。
- キットには核染色用のHoechst 33342(Ex:365 mm/Em:480 mm)と、リソソーム染色用のアクリジンオ レンジ(Ex:480 mm/Ex:540 mm)が付属しています。
- 様々なサンプルに対応:哺乳動物、昆虫、酵母などを含む多くの種由来の浮遊細胞懸濁液、接着細胞、 薄切組織切片(ただし固定サンプル、パラフィン包埋組織は除く)に適用できます。

アポトーシス誘導剤スタウロスポリンにより処理されたTHP-1細胞をMagic Red Caspase 3/7 を用いて染色した像
カスパーゼ | テスト数 | FAM FLICA | SR FLICA (Sulforhodamine) |
Magic Red | FLICA 660 |
---|---|---|---|---|---|
励起(Excitation) | - | 495 nm | 570 nm | 592 nm | 660 nm |
蛍光(Emission) | - | 520 nm | 590 nm | 628 nm | 760 nm |
Poly Caspase Kit | 25 Test | ICT091 | ICT916 | ー | ICT9120 |
100 Test | ICT092 | ICT917 | ー | ー | |
Caspase-1 | 25 Test | ICT097 | ー | ー | ICT9122 |
100 Test | ICT098 | ー | ー | ー | |
Caspase-2 | 25 Test | ICT918 | ー | ー | ー |
Caspase-3/7 | 25 Test | ICT093 | ー | ICT935 | ICT9125 |
100 Test | ICT094 | ー | ICT936 | ー | |
Caspase-6 | 25 Test | ICT095 | ー | ー | ー |
100 Test | ICT096 | ー | ー | ー | |
Caspase-8 | 25 Test | ICT099 | ー | ー | ー |
100 Test | ICT910 | ー | ー | ー | |
Caspase-9 | 25 Test | ICT912 | ICT960 | ー | ー |
100 Test | ICT913 | ICT961 | ー | ー | |
Caspase-10 | 100 Test | ICT923 | ー | ー | ー |
抗カスパーゼ抗体
カスパーゼに対するさまざまな抗体をさまざまなフォーマットで提供しています。 これらの抗体は、フローサイトメトリー、ウエスタンブロッティング、免疫蛍光、免疫組織化学、免疫沈降、ELISAなどのアプリケーションに使用できます。
抗PARP抗体
また、カスパーゼの基質であるPARP(Poly [ADP-ribose] polymerase)はカスパーゼにより切断されます。このPARPをウェスタンブロティング等で検出することにより、アポトーシス誘導を検出することもできます。
Ordering Information
カタログ番号 | カスパーゼ | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
AHP963 | Caspase-1 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
AHP1423 | Caspase-2 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
VMA00412 | Caspase-3 | PrecisionAb | WB | Human | Pur. |
AHP2717 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. | |
AHP2286 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. | |
AHP964 | Caspase-4 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
AHP965 | Caspase-5 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP1788 | Caspase-7 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
AHP966 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. | |
AHP967 | Caspase-8 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP492 | Caspase-9 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP2288 | Polyclonal | IP / WB | Human | Pur. | |
AHP2419 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
VPA00788 | Caspase-10 | PrecisionAb | WB | Human | Pur. |
AHP626 | Caspase-12 | Polyclonal | P / WB | Mouse | Pur. |
AHP1175 | Caspase-14 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
VMA00016 | PARP | PrecisionAb | WB | Human | Pur. |
AHP2727 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
MCA1522G | A6.4.12 | C / E /IF / IP / P /WB | Human | Pur. | |
VPA00523 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ③中期 (Mid Phase)
アポトーシスの中期は、遊離したBcl-2ファミリーのメンバーであるBAK(Bcl-2 homologous antagonist killer)とBAX( Bcl-2 -associated x protein)、および活性型カスパーゼ8によって特徴付けられます。 下図は、ミトコンドリアと細胞膜、およびカスパーゼの活性化に対する大幅な変更を含む、アポトーシスの中期の要約です。 これらの分子事象の中で非常に重要なのは、アポトーシスへの細胞の不可逆的な関与を表すミトコンドリア膜の完全性の喪失です。 これらの細胞現象は、フローサイトメトリー、ウエスタンブロット、細胞イメージング技術など、いくつかのアプリケーションを使用して測定できます。

アポトーシス:中期(英文):Apoptosis: Mid Phase of Apoptosis
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ③中期 (Mid Phase):ミトコンドリア膜電位
ミトピーティー
MitoPT JC-1,TMRE Kits
これらの色素は親油性であり、非局在化した正の電荷を持っているため、細胞や負に帯電した健康なミトコンドリアに入ることができます。 非アポトーシスミトコンドリアでは、色素が凝集し、明るく蛍光を発します。 アポトーシスが発生してミトコンドリア膜電位が崩壊すると、色素が細胞全体に分散し、蛍光が減少する(MitoPT TMREキット)か、色が変化します(MitoPT JC-1キット)。この蛍光の変化により、非アポトーシス細胞とアポトーシス細胞を簡単に区別でき、フローサイトメーター、蛍光顕微鏡、または蛍光プレートリーダーで検出することができます。
- 選択肢– MitoPT™JC-1、TMREおよびTMRMキット
- 迅速で簡単な染色法により、非アポトーシス細胞とアポトーシス細胞を明確に区別
- MitoPT™TMRE&TMRMキット-シングルセルでマルチパラメトリック分析に最適
- フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡、プレートリーダーに最適
アポトーシスの初期の兆候には、ミトコンドリア膜を横切る電気化学的勾配の崩壊が含まれます。 これは、透過性遷移(PT:permeability transition)孔の開口部によって媒介され、ミトコンドリアPTイベントとして知られており、ミトコンドリア膜電位の変化として測定することができます。 ミトコンドリア膜電位の損失は、3つの蛍光カチオン色素によって検出できます。
- 5,5’,6,6’-tetrachloro-1,1’,3,3’-tetraethylbenzimidazolocarbocyanine iodide (JC-1)
- Tetramethylrhodamine ethyl ester (TMRE)

JC-1により可視化したミトコンドリア膜電位の喪失Jurkat細胞をMitoPT JC-1(ICT944)で染色し、蛍光顕微鏡で観察した。非アポトーシス細胞(上)ではミトコンドリアは赤く染色されている。中期から後期のアポトーシス細胞(下)は緑色の蛍光を示している。
カタログ番号 | 品名 | 蛍光物質 | 非アポトーシス細胞 | アポトーシス細胞 |
---|---|---|---|---|
ICT943 | Mitochondrial Permeability Transition Kit | JC-1 | 赤色発光 (ミトコンドリア) |
緑色発光 (細胞質) |
ICT944 | ||||
ICT946 | Mitochondrial Membrane Potential Kit | TMRE | オレンジ発光 (ミトコンドリア) |
弱オレンジ発光 (細胞質) |
MitoPT JC-1/TMRE,TMRMキット(英文):MitoPT JC-1, TMRE and TMRM Kits
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ③中期 (Mid Phase):Cytochrome c /APAF / Endo G 抗体
チトクロームc(Cytochrome c)は、ミトコンドリア内膜にある小さなヘモタンパク質で、電子伝達系の不可欠なコンポーネントです。アポトーシスの状態では、シトクロムcはミトコンドリアの内膜から分離し、外膜の孔を通って細胞質に移動します。放出されたシトクロムcはカスパーゼ9を活性化し、次にエフェクターカスパーゼを活性化します。
APAF-1(Apoptosis Protease-Activating Factor-1)は、内因性アポトーシス経路の重要なタンパク質です。 APAF-1には、カスパーゼ補充ドメインを含むいくつかの機能ドメインが含まれています。非アポトーシス条件下では、APAF-1は不活性な単量体状態です。チトクロームcに結合すると、APAF-1は、カスパーゼ9およびエフェクターカスパーゼの活性化につながるアポトソーム(Apoptosome)形成の一部としてオリゴマー化します。
Endo G(endonuclease G)は、ニワトリ赤血球の核抽出物で最初に同定された30 kDaのタンパク質で、ミトコンドリアの膜間スペースに位置するヌクレアーゼです。哺乳類細胞でのその後の研究により、Endo Gはアポトーシス中に核に移動し、そこでクロマチンとDNAを切断することが確認されました。 Endo Gは、アポトーシスを誘導できるカスパーゼ非依存経路の一部を形成しています。
Ordering Information
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
MCA2740 | Cytochrome C | 2G8 | E / F | Human | Pur. |
AHP2302 | Polyclonal | IP / WB | Rat | Pur. | |
AHP487 | APAF-1 | 2G8 | P/WB | Human | Pur. |
AHP730 | Endo G | 2G8 | P/WB | Human | Pur. |
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ③中期 (Mid Phase):アポトーシス阻害剤
アポトーシスの阻害剤
アポトーシスタンパク質阻害剤(IAP: Inhibitors of Apoptosis)は、主にカスパーゼの調節で知られている高度に保存されたタンパク質のクラスです。 IAPは、バキュロウイルスIAPリピート(BIR)ドメインとして知られる保存された配列の存在によって特徴付けられます。 BIRドメインは、亜鉛イオンを調整するタンパク質間相互作用モチーフです。 IAPは高度に保存されており、バキュロウイルスゲノムの遺伝子スクリーニングで、宿主のプログラムされた細胞死機構の阻害剤として発見されたため、IAPと呼ばれています。 下表に、8つの哺乳類IAPを示します。
IAPは、主にカスパーゼ3およびカスパーゼ9との抑制的相互作用を介してアポトーシスを調節します。 BIRC4(XIAP)の場合、この阻害には、アポトーシスによるカスパーゼ9の活性化の防止と、カスパーゼ3の直接阻害が含まれます。
Ordering Information
カタログ番号 | IAPs | 別称 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|---|
- | BIRC1 | Neuronal IAP/NAIP | - | |||
VMA00532 | BIRC2 | Cellular IAP1/cIAP1 /HIAP2 | PrecisionAb | WB | Human | Pur. |
AHP2456 | Polyclonal | P/WB | Human | Pur. | ||
- | BRIC3 | Cellular IAP2/cIAP2 /HIAP1 | - | |||
VPA00699 | BIRC4 | X-linked IAP/XIAP/hILP | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP937 | Polyclonal | P/WB | Human | Pur. | ||
MCA4782Z | BIRC5 | Survivin | 5B10 | IF/WB | Human | Pur. |
AHP2075 | Polyclonal | E/WB | Human | Pur. | ||
- | BRIC6 | BIR containing ubiquitin conjugating enzyme /BRUCE / Apollon | - | |||
AHP648 | BIRC7 | Melanoma IAP /ML-IAP/Livin | Polyclonal | E/WB | Human | Pur. |
AHP731 | BIRC8 | IAP-like protein 2 /hILP2/Ts-IAP | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ③中期 (Mid Phase):セリンプロテアーゼ検出キット
フリスプ セリン プロテアーゼ
FLISP Serine Protease Kits
セリンプロテアーゼ蛍光標識阻害剤(FLISP:Fluorescent Labeled Inhibitors of Serine Protease)キットは、生細胞におけるセリンプロテアーゼの細胞内キモトリプシン様活性検出を可能にします。 カスパーゼの下流で活性化されると考えられていますが、セリンプロテアーゼはアポトーシス細胞でより活性化されるため、アポトーシスの一般的なレベルを検出する方法として使用できます。 キットには、細胞内の活性セリンプロテアーゼに共有結合するFAM標識阻害プローブが含まれています。 使用するプローブに応じて、異なるセリンプロテアーゼを検出できます。
製品特長
- 細胞膜透過性があり、細胞毒性がない:染色後の細胞をインキュベートすることで30分〜数時間の時系列データを取得可能
- 一般的な緑色蛍光物質で検出可能:最も一般的な緑色蛍光色素であるFAM (Ex:488 nm/Em:520 nm)を採用。
- ライブセルイメージングが可能:細胞を溶解、透過処理せず検出可能です。すぐに観察しない場合、付属の固定液が使用できます。
- 死細胞検出も可能:セリンプロテアーゼ活性と共に、 キットに含まれるHoechst 33342とヨウ化プロピジウム(PI)のいずれかで二重染色することにより死細胞検出をすることが可能です。
- カスパーゼキットとの二重染色が可能:SR FLICAキット(ICT917など)やFLICA660キット(ICT9120など)と一緒に使用することで、カスパーゼとセリンプロテアーゼを同時に検出することが可能です。
- 様々な機器に対応:蛍光顕微鏡、フローサイトメーターを用いて測定することができます。

フローサイトメトリーによる活性キモトリプシン様セリンプロテアーゼ活性測定
Jurkat細胞を、1mMスタウロスポリンで処理して、アポトーシスを誘導した。次に、ヨウ化プロピジウムを含むFLISP FAM-Phe-DAPセリンプロテアーゼアッセイキット(APO009)を用いて細胞を染色した。セリンプロテアーゼ活性について陽性であるアポトーシス細胞は、右下の象限に見られ、死滅した細胞は、右上の象限においてセリンプロテアーゼおよびPIについて陽性であった。正常細胞は両染色で陰性であった。 検出はZE5™ Cell Analyzerで行った。
カタログ番号 | 品名 |
---|---|
APO006 | FLISP FAM-Phe-CMK Serine Protease Assay Kit (25 Test) |
APO007 | FLISP FAM-Leu-CMK Serine Protease Assay Kit (25 Test) |
APO008 | FLISP FAM-Leu-DAP Serine Protease Assay Kit (25 Test) |
APO009 | FLISP FAM-Phe-DAP Serine Protease Assay Kit (25 Test) |
細胞死/関連試薬 - アポトーシス ④後期 (Late Phase)
アポトーシス後期には、内因性経路と外因性経路が融合します。 アポトーシス後期は、核凝縮(核濃縮)の完了時に始まるDNA断片化(核分裂症)を特徴とします。 それは、カスパーゼ依存経路と独立経路の両方によって媒介されます。 後期には、形態学的および表現型の大きな変化も起こります。 これらの変化と関連する分子イベントは、フローサイトメトリー、ウエスタンブロット、イメージング技術を含むいくつかのアプリケーションで研究できます。アポトーシス後期には、内因性経路と外因性経路が融合します。 アポトーシス後期は、核凝縮(核濃縮)の完了時に始まるDNA断片化(核分裂症)を特徴とします。 それは、カスパーゼ依存経路と独立経路の両方によって媒介されます。 後期には、形態学的および表現型の大きな変化も起こります。 これらの変化と関連する分子イベントは、フローサイトメトリー、ウエスタンブロット、イメージング技術を含むいくつかのアプリケーションで研究できます。

アポトーシス後期。 エフェクターカスパーゼ(caspase-3およびcaspase-7)は、DNA断片化因子40(DFF40)などのカスパーゼ活性化DNAase(CAD:Caspase Activated DNAases)を活性化します。 エンドヌクレアーゼG(Endo G)は核に移動し、DNAを切断します。 カスパーゼ3によるポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ1(PARP-1)の切断は、DNA損傷を修復する能力を阻害します。 エフェクターカスパーゼは、Rho関連キナーゼ(ROCK)も活性化し、細胞の収縮と膜のブレブを引き起こします。
Ordering Information
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
VPA00636 | CAD | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
AHP2459 | DFF-45 | Polyclonal | P/WB | Human | Pur. |
AHP730 | Endo G | Polyclonal | P/WB | Human | Pur. |
細胞死/RCD(Regulated Cell Death)関連試薬 - オートファジー (Autophagy)
進化的に保存されたオートファジープロセスは、ATG遺伝子産物の発見とオートファジーと加齢、さらにはヒトの疾患との関連性を伴う新たな研究関心の下にあります。 プログラムされた細胞死と細胞周期の進行におけるオートファジーの示唆された役割は、オートファジーのメカニズムとその制御のさらなる解明とともに研究中です。
上流イベント、オートファジー経路、およびリソソーム検出の研究のために、多くの一般的なアプリケーションで使用できる、オートファジー関連の抗体とカテプシン検出キット製品を提供しています。

オートファジーの3つの主要経路
マクロオートファジー(Macroautophagy)は最も研究が進んでおり、、大量の細胞質を分解することができ、オートファジーに特化した小器官であるオートファゴソームを介する。マクロオートファジーは、隔離膜形成部位(PAS:phagophore assembly site)の形成に始まり、Unc51様キナーゼ(Ulk)複合体の形成がオートファゴソームの形成を開始させる(上図)。その後、Ulk複合体がbeclin-1、Vps15、Vps34およびAtg14から構成されるクラスIII PI3K複合体と相互作用して隔離膜を形成するという核形成の段階に至る。核形成の後、隔離膜が伸長してオートファゴソームが形成される。この段階で、Atg12/5/16複合体の動員によって、ホスファチジルエタノールアミン(PE)とオートファゴソーム膜の唯一の既知のマーカーであるLC3(酵母中のAtg8)の結合が容易になる。PE-LC3はオートファジーのいくつかの重要な段階、すなわちオートファジー膜の伸長、オートファジーカーゴの認識およびオートリソソームの形成で必要となる。この全プロセスは、Beclin-1を含む30を超えるオートファジー関連遺伝子(Atgタンパク質)、リソソーム関連膜タンパク質(Lamp-1およびLamp-2)および微小管関連タンパク質1A/1B軽鎖3A/B(MAP1LC3A/BまたはLC3)によって指揮され、これらはオートファジーの一般的なマーカーでもある。マクロオートファジーの最終段階では、完全に形成されたオートファゴソームがリソソームと融合して、分解のためのカーゴを提供する。
ミクロオートファジー(Microautophagy)は、リソソーム膜を内側に陥入させて分解標的をリソソームに導き、その中で少量の細胞質を分解するものである。このプロセスはほとんど解明されていないが、陥入の役割を担うダイナミン関連GTPase Vps1pなどのタンパク質や多数のオートファジー関連遺伝子群(Atg)タンパク質が関与すると考えられている。
シャペロン介在性オートファジー(CMA:Chaperone-mediated autophagy)は、リソソーム膜を直接通過させることで細胞質タンパク質をリソソーム内に導く。5つのアミノ酸残基からなるKFERQ様配列が、細胞質Hsc70およびそのコシャペロンとの相互作用によって、標的タンパク質をリソソーム内に導く。基質とHsc70の複合体がリソソーム膜でCMA受容体Lamp-2Aと相互作用した結果、Lamp-2Aが多量体化して膜透過複合体を形成する。その後、基質の折りたたみがほどかれ、リソソーム内腔のHsc70(lys-Hsc70)の助けを借りてリソソーム膜を通過する。
オートファジーの特徴 | 検出方法 | アプリケーション(用途) |
---|---|---|
Phagophore | ATG, Beclin-1,電子顕微鏡 | ウェスタンブロティング、フローサイトメトリー、蛍光 |
Autophagosome | LC3-II抗体: GFP-LC3融合、電子顕微鏡 | ウェスタンブロティング、フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡 |
Autolysosome | 電子顕微鏡, RFP-GFP-LC3融合, カテプシンアッセイ、Lamp-1とLamp-2 | ウェスタンブロティング、フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡、RI検出 |
Autophagic flux | RFP-GFP-LC3融合; 蛍光発生プロテアーゼ基質; 同位体標識; p62 / SQTSM1 turnover | ウェスタンブロティング、フローサイトメトリー、蛍光顕微鏡、RI検出 |
Ordering Information - Phagophore/Autophagosome関連:ATG/Beclin-1/LC3抗体
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
VMA00280 | ATG3 | OTI3C6 | WB | Human | Pur. |
AHP2219 | Polyclonal | IP / WB | Human | Pur. | |
AHP2220 | ATG4A | Polyclonal | IP | Human | Pur. |
AHP2098 | ATG4B | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
AHP2440 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
AAM79 | ATG5 | Polyclonal | WB | Mouse | Pur. |
AHP1651T | ATG7 | Polyclonal | C / WB | Human | Pur. |
AHP1651 | Polyclonal | C / WB | Human | Pur. | |
AHP2248 | ATG9A | Polyclonal | E / P / WB | Human | Pur. |
AHP2241 | ATG9B | Polyclonal | C / E / WB | Human | Pur. |
AHP1891 | ATG12 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. |
AHP1892 | Polyclonal | P / WB | Human | Pur. | |
AAM79 | Polyclonal | WB | Mouse | Pur. | |
AHP2242 | ATG13 | Polyclonal | E / P / WB | Human | Pur. |
AHP2438 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
AHP1894 | ATG16 | Polyclonal | C / WB | Human | Pur. |
VPA00086 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
AHP2439 | ATG16L1 | Polyclonal | IF / P /WB | Human | Pur. |
AHP2243 | ATG101 | Polyclonal | C / E / WB | Human | Pur. |
AHP1009 | Beclin-1 | Polyclonal | F / P / WB | Human | Pur. |
AHP2167T | MAP1LC3A/B | Polyclonal | IF / WB | Human | Pur. |
AHP2167 | Polyclonal | IF / WB | Human | Pur. |
Ordering Information - Phagophore/Autophagosome関連:LAMP-1/LAMP-2抗体
カタログ番号 | 抗原 | クローン | 用途 | 交差種 | 標識 |
---|---|---|---|---|---|
AHP2448 | LAMP-1 (CD107a) | Polyclonal | IF / P / WB | Human | Pur. |
MCA4707T | 1D4B | C / F IF / IP | Mouse | Pur. | |
MCA6113APC | H4A3 | C / F / IC / P / WB | Human | APC | |
MCA6113PE | RPE | ||||
MCA6113Z | PF | ||||
VPA00561 | Polyclonal | WB | Human | Pur. | |
MCA2315A647 | 4E9/11 | C / F / IP / P / WB | Pig | A647 | |
MCA2315F | FITC | ||||
MCA2315GA | Pur. | ||||
AHP1634 | LAMP-2 (CD107b) | Polyclonal | C / WB | Muse | Pur. |
MCA6114APC | H4B4 | C / F / IC / P / WB | Human | APC | |
MCA6114F | FITC | ||||
MCA6114PE | RPE | ||||
MCA6114Z | PF | ||||
MCA2293 | M3/84 | C / F / IP / P /WB | Mouse | Pur. | |
MCA2293GA | Pur. | ||||
MCA2558A647 | AC17 | F / IF / IP / WB | Dog | A647 | |
MCA2558F | FITC | ||||
MCA2558PE | RPE | ||||
MCA2558GA | Pur. | ||||
VPA00316 | Polyclonal | WB | Human | Pur. |
オートファジー (Autophagy) オートファゴソーム・オートリソソーム検出
Autophagy Assay, Red Detection Kit
オートファジープローブレッドは、細胞透過性の脂肪族分子で、オートファゴソームとオートリソソームの脂質膜に挿入すると、明るい蛍光を発します。 オートファジーは、通常3つの段階に分けられる動的プロセスです。 ステージ1では、分解の対象となる細胞質成分が二重膜ファゴポア(隔離膜とも呼ばれます)内に隔離されます。
これにより、オートファゴソームと呼ばれる二重膜小胞が形成されます。 ステージ2では、オートファゴソームがリソソームと融合してオートリソソームが形成されます。 オートファゴソームの内容物の分解は、ステージ3で発生します(水島と小松(2011)、Hundeshagen et al。2011)。
オートファジープローブレッドは、フローサイトメトリーにより、オートファジーが発生している細胞内で590 nmで最適な励起と620 nmでピーク発光する(ZE5セルアナライザー設定:561 nmレーザーと615/24または640/20フィルター)ことで、すばやく簡単に検出できます。
カタログ番号 | 品名 |
---|---|
APO010A | Autophagy Assay, Red Detection Kit (50 Test) |
APO010B | Autophagy Assay, Red Detection Kit (200 Test) |
オートファジー (Autophagy) リソソーム検出 - カテプシン抗体と検出キット
オートファゴソームはリソソームと融合してオートリソソームを形成し、カテプシンやパーミアーゼなどの酵素がカーゴを加水分解して分解し、カーゴを細胞質に放出してリサイクルします。 バイオ・ラッドのカテプシンB、K、L検出キットは、GreenとMagic Redで利用可能で、リソソームの検出に適しています。
グリーン マジック レッド カテプシン
Green/Magic Red Cathepsin Kits
カテプシンファミリーはリソソームに局在するシステインプロテアーゼです。リソソームが介在する重要な経路にはオートファジーがあり、Cathepsin は細胞質タンパク質や機能不全の細胞小器官をリサイクルのために分解するタンパク質分解酵素として作用します。
製品特長:Magic Red Cathepsin B/K/L Kits
- Magic Red Cathepsin B/K/L Kits は生細胞全体の活性カテプシンの分析を行います。
- 簡単な操作性
- 懸濁された生細胞と接着細胞を分析できます。
- キットには核染色するための Hoechstとリソソームとオルガネラ同定のためのアクリジンオレンジが含まれます。
- 蛍光顕微鏡または蛍光プレートリーダーに対応しています(Ex: 540-590 nm / Em: › 610 nm)。
製品特長: Green Cathepsin B Kit
- Green Cathepsin B Kitは、in vitroでの細胞内カテプシン活性の定量とモニタリングを可能にします。 ローダミン110カテプシンB基質試薬は、細胞毒性がなく、膜透過性の基質で、活性なカテプシン酵素による開裂時に緑色に蛍光を発します。
- キットには核染色するための Hoechst 33342(Ex:365 nm / Em:480 nm)が含まれます。
- フローサイトメトリー並びに免疫蛍光染色でご使用頂けます。(Ex:500 nm / Em:525 nm)

ロイペプチン処理後のJurkatT細胞およびHeLa細胞におけるカテプシンB染色。 A. Jurkat細胞は、ロイペプチンで処理(赤いヒストグラム)と未処理(緑のヒストグラム)の各サンプルをGreen Cathepsin Bキット(ICT9152)を使用して染色し、ZE5 Cell Analyzerを使用してフローサイトメトリーで分析した。 HeLa細胞を用いては、(B)未処理または(C)ロイペプチンで処理し、Magic Red Cathepsin B Kit(ICT937)で染色し、Hoechstで対比染色しました。
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 |
---|---|---|
ICT9151 | Green Cathepsin B Kit (25 Test) | F / IF |
ICT9152 | Green Cathepsin B Kit (100 Test) | F / IF |
ICT937 | Magic Red Cathepsin B Kit (25 Tests) | IF |
ICT938 | Magic Red Cathepsin B Kit (100 Tests) | IF |
ICT939 | Magic Red Cathepsin K Kit (25 Tests) | IF |
ICT941 | Magic Red Cathepsin L Kit (25 Tests) | IF |
ICT942 | Magic Red Cathepsin L Kit (100 Tests) | IF |
細胞死/RCD(Regulated Cell Death)関連試薬 - パイロトーシス (Pyroptosis)
パイロトーシスは制御された細胞死の一種として分類され、アポトーシスやネクロトーシスとは異なる炎症反応を伴う細胞死として認知されています。
ヒトではカスパーゼ1、マウスではカスパーゼ11(ヒトではカスパーゼ4、5と相同性がある)がインフラソームに活性化されると、ガスダーミンDが切断されてパイロトーシスが引き起こされる。切断されたガスデルミンDのN末端ドメインは、細胞膜に結合して気孔を形成し、IL-1βの放出とナトリウムと水の流入を促し、膜の破裂を引き起こします。

パイロトーシス カスパーゼ
Pyroptosis FAM/660 Caspase-1 Kit
このキットは哺乳類細胞の活性型カスパーゼ1をライブモニタリングでき、蛍光顕微鏡やフローサイトメトリーによって検出できます。カスパーゼ1の検出は2種類の蛍光色素から選択でき、それぞれのキットにはパイロトーシス誘導試薬と核染色試薬が含まれています

Jurkat細胞でのパイロトーシスの検出
Jurkat細胞は、Pyroptosis 660カスパーゼ-1アッセイキットfar redタイプ(ICT9158)で2時間染色された後、ナイジェリシン10μMで処理されました。パイロトーシスは活性型カスパーゼ1の蛍光シグナルの増大(660 far red)として検出できます。 画像データはZE5 Cell Analyzerで分析したデータ。
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 | ||
---|---|---|---|---|
ICT9145 | Pyroptosis FAM Caspase-1 Kit (25-50 Tests) | F / IF | ||
ICT9146 | Pyroptosis FAM Caspase-1 Kit (100-200 Tests) | F / IF | ||
ICT9158 | Pyroptosis 660 Caspase-1 Kit (25 Tests) | F / IF | ||
Pyroptosis検出に最適なFLICA Kits | ||||
ICT097 | FAM FLICA Caspase-1 Kit (25 Tests) | F / IF | ||
ICT098 | FAM FLICA Caspase-1 Kit (100 Tests) | F / IF | ||
ICT9122 | FLICA 660 Caspase-1 Kit (20-50 Tests) | F / IF |
免疫学抗体
- 免疫学抗体 ー 単球(Monocyte)
- 免疫学抗体 - マクロファージ (Macrophage)
- 免疫学抗体 - 樹状細胞 (Dendritic Cell)
- 免疫学抗体 - リンパ球 : B細胞 (Lymphocytes : B cell)
- 免疫学抗体 - リンパ球 : T細胞 (Lymphocytes : T cell)
- 免疫学抗体 - リンパ球 : NK細胞 (Lymphocytes : NK cell)
- 免疫学抗体 - 顆粒球 : 好塩基球、好中球、好酸球 (Granulocytes)
- 免疫学抗体 - マスト細胞 (Mast Cell)
- 免疫学抗体 - 赤血球、血小板 (Erythrocyto, Platelets )
免疫学抗体 ー 単球(Monocyte)
評価の高い製品
交差種 | Human, Dog, Goat, Cat, Rabbit, Mink, Bovine, Pig, Sheep, Cynomolgus monkey, Llama |
用途 | E, F, FN, IF, WB |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, Amethyst Orange, Biotin, FITC, Low Endotoxin, Pacific Blue, Purified, RPE, RPE-Alexa647, RPE-Alexa750 |
論文数 | 37 |
交差種 | Mouse |
用途 | C, F, IP |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, Biotin, FITC, Pacific Blue, Purified, RPE |
論文数 | 35 |
免疫学抗体 ー マクロファージ(Macrophage)
マクロファージは、ウイルス、細菌、死細胞などを取り込み除去します。また、貪食して分解・消化した外来抗原をMHC分子上に提示させ、T細胞の活性化により免疫応答を誘導します。
評価の高い製品
交差種 | Human, Mouse |
用途 | C, F, FN, IF, IP |
標識 | Alexa647, Alexa700, FITC, Low Endotoxin, Pacific Blue, Purified, RPE, RPE-Alexa647, RPE-Alexa750 |
論文数 | 61 |
交差種 | Mouse |
用途 | C, F, FN, IF, IP, P, WB |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, APC, Biotin, FITC, Low Endotoxin, Pacific Blue, Purified, RPE, RPE-Alexa647, S/N |
論文数 | 71 |
免疫学抗体 - 樹状細胞 (Dendritic Cell)
樹状細胞は、マクロファージと同様に外来抗原を貪食することでMHC分子上に抗原提示することでT細胞の活性化を誘導できます。自然免疫と適応免疫を繋ぐ抗原提示細胞としてだけでなく、免疫寛容を誘導する制御細胞としての機能を有します。
評価の高い製品
交差種 | Human, Marmoset, Chimpanzee, Cynomolgus monkey, Red-bellied Tamarin |
用途 | C, F, IP |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, Amethyst Orange, APC, Biotin, FITC, Pacific Blue, Preservative Free, Purified, RPE, RPE-Alexa647 |
論文数 | 16 |
交差種 | Mouse |
用途 | C, F, IF, IP |
標識 | Alexa488, Alexa647, Biotin, FITC, Purified, RPE, RPE-Alexa647, RPE-Alexa750 |
論文数 | 24 |
樹状細胞マーカー
樹状細胞サブタイプ | ヒト | マウス |
---|---|---|
樹状細胞 (cDC) | CD8, CD8 alpha, CD11b, CD11c, CD103, CD205 | CD11b, CD11c,CD24,CD115, CD117,MHC Class II |
形質細胞様樹状細胞 (pDC) | CD11c (low), CD45RA, CD123, TLR7, TLR9 | CD11c (low), MHC Class II (low), TLR7, TLR9 |
樹状細胞マーカー(英文):Dendritic Cells and their Markers
免疫学抗体 - リンパ球 : B細胞 (Lymphocytes : B cell)
B細胞は、リンパ球の一種で抗体を産生する重要な役割をになっています。
評価の高い製品
交差種 | Human, Mouse, Cat |
用途 | C, F, IF, IP, P |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, Amethyst Orange, FITC, Purified, RPE, RPE-Alexa647, RPE-Alexa750, RPE-Cy7 |
論文数 | 30 |
B細胞マーカー(ヒトおよびマウス)
B 細胞サブタイプ | ヒト | マウス |
---|---|---|
Transitional | CD20, CD27, CD38, IgM, CD24 | B220(CD45R), IgM |
Follicular | IgM, CD23, CD93, CD19, CD20, CD21, CD22 | IgM, B220(CD45R), CD38, CD22 , CD19 |
Marginal zone | IgM, IgD, CD1c, CD24, CD19, CD20, CD21 | IgM, IgD, CD1d, CD9, CD21, CD22 , CD35, B220(CD45R) |
Germinal center | CD20, CD38, IgD | B220(CD45R), IgD, IgM |
Plasma cells | CD20, CD38, CD27, CD138, CD126, CD319 | IgD, B220(CD45R) |
Memory B Cell | CD20, CD38, CD27, CD80, CD84, CD86 | B220(CD45R), CD80, CD73, CD273, CD38, CD84, CD86 |
免疫学抗体 - リンパ球 : T細胞 (Lymphocytes : T cell)
T細胞は、リンパ球の一種でウイルスなどの病原体に感染した細胞を認識・除去します。T細胞にはいくつかのサブタイプがあり、代表的な表面抗原マーカーは下の通りです。
T細胞マーカー(ヒトおよびマウス)
T 細胞サブタイプ | ヒト | マウス | |
---|---|---|---|
ナチュラルキラーT細胞 | CD1d, CD2, CD3, CD94, CD160, TCR alpha/beta, ZAP70 | CD1d, CD3, CD160 | |
ヘルパーT細胞 | Th1 | CD178, CD195, CD218 alpha | CD3, CD4, CD178 |
Th2 | CD193, CD194, CD294 | CD3, CD4, CD184, CD193, CD294, CDw198 | |
Th9 | CD196, IL-9 | CD3, CD4 | |
Th17 | CD45RO, CD126, CD161, CD194, CD196, IL-13 alpha1 | CD3, CD4, CD161, CD194, CD196 | |
Th22 | CCR10, CD140a, CD140b, CD194, CD196 | CCR10, CD3, CD4, CD194, CD196 | |
Tfh | CD279 | CD3, CD4, CD154 | |
CD4メモリーT細胞 | CD3, CD4, CD25, CD45RO, CD62L, TCR alpha/beta | CD3, CD4, CD25, CD44, CD62L, TCR alpha/beta | |
Treg | CD25, CD39, CD73, CD103 | CD3, CD25, CD39, CD40, CD73, CD103 | |
細胞傷害性T細胞 | CD8メモリーT細胞 | CD3, CD8, CD45RO, TCR alpha/beta | CD3, CD8, CD44, CD45R, TCR alpha/beta |
CD8細胞傷害性T細胞 | CD3, CD8, Granzyme A, Granzyme B, TCR alpha/beta | CD3, CD8, TCR alpha/beta | |
Gamma/Delta T細胞 | CD3, CD4, CD8, TCR gamma/delta | CD3, CD4, CD8, TCR gamma/delta |
T細胞レセプターミニレビュー(英文):Mini-review:An overview of T cell receptors
免疫学抗体 - リンパ球 : NK細胞 (Lymphocytes : NK cell)
TNK細胞は、リンパ球の一種でがん細胞やウイルスに感染した細胞に対して細胞傷害性を示します。ヒト、マウスでは骨髄におけるNK細胞の発生にはいくつかの段階があり、これらは以下のようにマーカー分子の発現レベルで分類することができます。
NK細胞マーカー(ヒトおよびマウス)
ヒト骨髄におけるNK細胞発生ステージ | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
Markers | 1 | 2 | 3a | 3b | 4 | 5a | 5b |
CD133 | +/- | + | - | - | - | - | - |
CD34 | + | + | - | - | - | - | - |
CD33 | - | +/- | +/- | - | - | - | - |
CD117 | - | + | + | + | + | - | - |
CD244(2B4) | - | +/- | +/- | + | + | + | + |
CD56 | - | - | - | + | + | + | + |
CD94 | - | - | - | - | + | + | + |
NKG2A | - | - | - | - | +/- | + | + |
CD56:bright or dim | CD56dim | CD56bright | CD56bright<dim | CD56bright<<dim |
マウス骨髄におけるNK細胞発生ステージ | |||||
---|---|---|---|---|---|
Markers | I | II | III | IV | V |
CD122 (IL-2Rbeta) | + | + | + | + | + |
CD161 (NK1.1) | - | + | + | + | + |
CD94/NKG2, NKG2D | - | + | + | + | + |
LY49 | - | - | + | + | + |
CD117 (c-kit) | + | + | + | ||
CD51 (alphav) | Hi | Hi | Lo | - | |
CD49b(DX5, alpha2) | Lo | Lo | Hi | Hi | |
CD11b(Mac-1) | Lo | Lo | Lo | Hi | |
CD43 | Lo | Lo | Lo | Hi | |
IFN-gamma/Cytotoxicity | Lo | H1 | |||
CD27 | + |
NK細胞に関するミニレビュー(英文):NK Cells Mini Review
免疫学抗体 - 顆粒球 : 好塩基球、好中球、好酸球 (Granulocytes)
顆粒球は白血球の一種であり、好塩基球、好中球、好酸球の3種類があります。細胞内には殺菌作用のある顆粒を有しています。
評価の高い製品
Myeloperoxidase 抗体 | 2C7 (MCA1757)
交差種 | Human, Dog |
用途 | C, E, F, P, WB |
標識 | Alexa647, FITC, Purified, RPE |
論文数 | 13 |
好塩基球、好中球、好酸球マーカー(ヒトおよびマウス)
顆粒球のサブグループ | ヒト | マウス |
---|---|---|
好塩基球 | CD44, CD45R, CD54 (ICAM-1), CD284 (TLR4) | B220 (CD45R), CD284 (TLR4) |
好中球 | CD11c, CD13, CD15, CD16, CD33, CD62L, CD63, CD68, CD141, Defensin, lysozyme, Myeloperoxidase | CD11b, CD13, CD62L, CD68, Gr-1 |
好酸球 | CD9, CD11b, CD11c, CD23, CD24, CD32, CD43, CD45, CD49d, CD62L, CD88, CD193, CD294 | CD9, CD11b, CD32, CD35, CD43, CD64, CD193, Gr-1 |
好塩基球マーカーと抗体(英文):Basophils - Characterization, Markers and Antibodies
好中球マーカーと抗体(英文):Neutrophils - Characterization, Markers and Antibodies
好酸球マーカーと抗体(英文):Eosinophils - Characterization, Markers and Antibodies
免疫学抗体 - マスト細胞 (Mast Cell)
マスト細胞は炎症や免疫反応に重要な役割をしています。細胞内にはヒスタミンやロイコトリエン等を有しており、アレルギー反応に関与しています。
免疫学抗体 - 赤血球、血小板 (Erythrocyto, Platelets )
赤血球は血液中に存在し、全身の細胞に酸素を運搬している。血小板は血液中に含まれる成分であり、血管壁の損傷時に傷口で凝集し止血作用を有する。
評価の高い製品
CD62P (P-SELECTIN) 抗体 | AK-6 (MCA796)
交差種 | Human, Rhesus Monkey |
用途 | C, F, IF, P, WB |
標識 | Alexa488, Alexa647, Alexa700, FITC, Pacific Blue, Preservative Free, Purified, RPE |
論文数 | 17 |
獣医学抗体
アニマルヘルス研究、ヒト疾患モデルのトランスレーショナルリサーチ、微生物研究をサポートするために多数の抗体ラインアップを取り扱っています。
評価の高い製品
CD21 抗体 | CA2.1D6 (MCA1781)
CD21 はイヌのBリンパ球によって発現する細胞表面抗原です。
交差種 | Dog, Horse, Cat, Raccoon |
用途 | C, F, IP |
標識 | Alexa647, Purified, RPE |
論文数 | 37 |
イヌ用2色/3色抗体カクテルキット
イヌ用2色または3色抗体カクテルキットは、イヌTリンパ球の迅速なプロファイリングを可能にします。この抗体カクテルキットは、最適な比率であらかじめ1本のチューブに混合されているため希釈作業の利便性が向上します。
クローンCA17.2A12は、イヌTリンパ球で発現するCD3を認識します。クローンYKIX 302.9はイヌCD4を認識し、リンパ球サブセットおよび好中球を認識します。クローンYCATE 55.9は、細胞傷害性T細胞で発現するCD8 alphaを認識します。

イヌの血液をイヌ用3色抗体カクテルキット(TC014)を用いてCD3、CD4およびCD8の染色をした。上図はフローサイト分析により、CD3陽性集団をゲーティングした後のドットプロットを示している。CD3+CD4+細胞およびCD3+CD8+細胞集団を分離した。
カタログ番号 | 品名 | 標識 | クローン | 用途 |
---|---|---|---|---|
DC046 | anti Dog CD3:FITC/CD4:RPE | FITC/RPE | CA17.2A12/YKIX302.9 |
F |
TC014 | anti Dog CD3:FITC/CD4:RPE/CD8:Alexa Fluor 647 | FITC/RPE/Alexa647 | CA17.2A12/ YKIX302.9 /YCATE55.9 | F |
DC047 | anti Dog CD3:FITC/CD8:RPE | FITC/RPE | CA17.2A12/YCATE55.9 | F |
DC048 | anti Dog CD3:FITC/CD4:RPE | FITC/RPE | YKIX302.9/YCATE55.9 |
F |
獣医学抗体 - 細胞マーカー (ウシ、イヌ、ブタ)
細胞タイプ | ウシ | イヌ | ブタ |
---|---|---|---|
T細胞 | CD4 , CD8 | CD3, CD4, CD5, CD8, CD25 | CD3, CD4, CD8a, CD8b, CD25 |
樹状細胞 | CD63 | CD11c | CD163, SLA Class II DQ and DR |
内皮細胞 | CD31 | CD34 | CD31 (PECAM-1) |
単球、マクロファージ | CD172a | CD11b, CD11d | CD11R3, CD14, CD16 |
B細胞 | CD40 | CD21 | CD5, CD79a |
NK細胞 | CD16, CD335 | CD11b | CD335 |
製品リスト(動物別)
ウシ イヌ ブタ ネコ ウマ トリ ウイルス獣医学抗体(英文):Veterinary Antibodies - Translational Animal Models
創薬開発
抗イディオタイプ抗体シリーズ
抗イディオタイプ抗体とは、抗体分子の抗原認識部位(相補性決定領域CDR)を認識する抗体のことです。患者自身の抗体と抗体医薬品を確実に識別することができるため、患者血液中における抗体医薬品の動態モニタリングや抗薬物抗体の検出に利用できます。
製品の特長
- 高感度、高品質な組換え抗体
- 結合様式が異なる3タイプの抗体ラインアップ
- 薬物動態試験(PK)、抗薬物抗体アッセイ(ADA)をサポートするプロトコールとデータを提供

独自技術による特殊な抗イディオタイプ抗体を開発
バイオ・ラッドでは独自のファージディスプレイ法(HuCAL技術)を採用し抗イディオタイプ抗体を開発しています。動物免疫では困難な特殊な抗体の取得も可能です。
抗イディオタイプ抗体の種類
HuCAL技術により、3種類の抗イディオタイプ抗体が開発されています。阻害タイプ(タイプ1)、非阻害タイプ(タイプ2)、薬物ー抗原結合型認識抗体(タイプ3)があります。
タイプ 1 | タイプ 2 | タイプ 3 | |
---|---|---|---|
結合モデル | ![]() |
![]() |
![]() |
利用方法 | 阻害型 血清中の遊離薬物を検出でき、中和抗体として利用可能 |
非阻害型 血清中の遊離および抗原結合薬物の両方を検出 |
薬物ー抗原結合型 抗原に結合した薬物のみを検出 |
抗イディオタイプ抗体による血中薬物モニタリング
血中抗体医薬品の薬物動態試験が可能
抗イディオタイプ抗体は、血中の他因子に作用しないため血中抗体医薬品の残存量を測定することができます。
抗薬物抗体(ADA)の測定が可能
抗体医薬品は体内に投与されたとき、異物として認識されると薬効に影響が及びます。体内で抗薬物抗体(anti-drug antibody; ADA)が生じると、ADAが中和抗体として薬剤に作用し、効果を低下します。抗イディオタイプ抗体(タイプ1)はADAのレファレンスとして利用でき、血中ADAを検出できます。

PKブリッジングELISAの模式図
捕捉抗体:抗イディオタイプ抗体Fab型(紫)
検出サンプル:モノクローナル抗体医薬品(金)
検出抗体:HRP標識抗イディオタイプ抗体Ig型(青)

PKブリッジングELISAの模式図
ADAブリッジングアッセイの模式図
捕捉抗体:モノクローナル抗体医薬品(金)
レファレンス:抗イディオタイプ抗体Ig型(青)
検出抗体:HRP標識モノクローナル抗体医薬品(金)
プロトコール情報はPK and ADA Bridging ELISA Protocolsをご覧ください。
Ordering Information
品名 | ターゲット 一般名 | 製品数 | 結合モデル | |||
Fab型 | Ig型 | 阻害型 (タイプ1) | 非阻害型 (タイプ2) | 薬物ー抗原結合型 (タイプ3) | ||
抗Adalimumab 抗体 | HUMIRA | 3 | 8 | ● | ● | |
抗Alemtuzumab 抗体 | Lemtrade | 2 | 3 | ● | ||
抗Bevacizumab 抗体 | Avastin | 1 | 3 | ● | ||
抗Certolizumab pegol 抗体 | Cimzia | 3 | 0 | ● | ||
抗Cetuximab 抗体 | Erbitux | 1 | 6 | ● | ● | |
抗Denosumab 抗体 | Prolia | 1 | 6 | ● | ||
抗Eculizumab 抗体 | Soliris | 1 | 4 | ● | ||
抗Etanercept 抗体 | Enbrel | 1 | 4 | ● | ● | |
抗Golimumab 抗体 | Simponi | 5 | 7 | ● | ● | ● |
抗Infliximab 抗体 | Remicade | 3 | 6 | ● | ● | |
抗Ipilimumab 抗体 | Yervoy | 2 | 4 | ● | ● | |
抗Natalizumab 抗体 | Tysabri | 1 | 3 | ● | ||
抗Nivolumab 抗体 | Opdivo | 1 | 5 | ● | ||
抗Omalizumab 抗体 | Xolair | 2 | 4 | ● | ● | |
抗Palivizumab 抗体 | Synagis | 1 | 2 | ● | ||
抗Panitumumab 抗体 | Vectibix | 1 | 3 | ● | ||
抗Pembrolizumab 抗体 | Keytruda | 1 | 3 | ● | ||
抗Ranibizumab 抗体 | Lucentis | 3 | 4 | ● | ● | ● |
抗Rituximab 抗体 | Rituxan | 5 | 4 | ● | ||
抗Tocilizumab 抗体 | Actemra | 1 | 7 | ● | ● | |
抗Trastuzumab 抗体 | Herceptin | 5 | 5 | ● | ● | |
抗Ustekinumab 抗体 | STELARA | 2 | 3 | ● | ||
抗Vedolizumab 抗体 | Entyvio | 1 | 4 | ● |
抗イディオタイプ抗体(英文):Anti-Idiotypic Antibodies
バイオシミラー抗体
オリジナルの抗体医薬品(リファレンスプラダクト)を研究用途で入手することは難しい場合があります。バイオ・ラッドの研究用バイオシミラー抗体は、治療用抗体の代わりにリファレンスプロダクトとしてアッセイ系に使用できます。
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 対応医薬品名称 |
---|---|---|
MCA6141 | Human Anti-TNF alpha Antibody | Adalimumab |
MCA6101 | Human Anti-CD52 Antibody | Alemtuzumab |
MCA6089 | Human Anti-VEGF Antibody | Bevacizumab |
MCA6102 | Human Anti-EGFR Antibody | Cetuximab |
MCA6090 | Human Anti-TNF alpha Antibody | Infliximab |
MCA6104 | Anti-Integrin Alpha 4 Antibody | Natalizumab |
MCA6105 | Human Anti-IgE Antibody | Omalizumab |
MCA6091 | Human Anti-CD20 Antibody | Rituximab |
MCA6106 | Human Anti-IL6R Antibody | Tocilizumab |
MCA6092 | Human Anti-ErbB2 Antibody | Trastuzumab |
バイオシミラー抗体に関するミニレビュー(英文):Biosimilar Antibodies for Research Use
抗体精製ツール : Rapid Isotyping Kits
アイソタイピングキットは、ハイブリドーマからのモノクローナル抗体産生において、抗体のアイソタイプ決定や免疫グロブリンの精製条件を検討するうえで役に立ちます。
製品の特長
- マウス、ラット抗体のアイソタイプが決定できる
- ハイブリドーマ上清、腹水など様々な試料に使用可能
- 測定時間はたったの5分(最大10分)
判定できるアイソタイプ
Isotyping kitsは、下表のクラス/サブクラスと軽鎖を同定します。 本製品は5-10分いないで迅速にアイソタイプを検出でき、従来のELISA法よりも便利なキットです。
クラス | サブクラス | Isotyping kit | ||
Mouse | Rat | |||
重鎖 | IgG | IgG1 | 〇 | 〇 |
IgG2a | 〇 | 〇 | ||
IgG2b | 〇 | 〇 | ||
IgG2c | ✖ | 〇 | ||
IgG3 | 〇 | ✖ | ||
IgM | 〇 | 〇 | ||
IgA | 〇 | ✖ | ||
軽鎖 | Kappa鎖 | 〇 | 〇 | |
Lambda鎖 | 〇 | ✖ |
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 容量 |
---|---|---|
MMT1 | Mouse Monoclonal Antibody Isotyping Test Kit | 10 TESTS |
RMT1 | Rat Monoclonal Antibody Isotyping Test Kit | 10 TESTS |
抗体精製ツール : Proteus Protein Purification Spin Kits
Proteus Protein Purification Spin Kitsは、重力流によるタンパク質分離ができるスピンカラム式精製キットです。キットにはプロテインAまたはプロテインGが組み込まれており、抗体の精製にご利用できます。。
製品の特長
- 15分で最大1 mgのタンパク質を精製できるMINIキット
- 最大20 mgのタンパク質を60分で精製するためのMIDIキット
- キットには、カラムとバッファが含まれています
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 容量 |
---|---|---|
PUR006 | Proteus Protein A MINI Purification Starter Kit | 2 Units |
PUR008 | Proteus Protein A MINI Purification Kit | 16 Units |
PUR003 | Proteus Protein A MIDI Purification Kit | 4 Units |
PUR014 | Proteus Protein G MINI Purification Starter Kit | 2 Units |
PUR016 | Proteus Protein G MINI Purification Kit | 16 Units |
PUR012 | Proteus Protein G MIDI Purification Kit | 4 Units |
抗体精製ツール : Proteus Endotoxin Removal Kits
Proteus Endotoxin Removal Kitsは、抗体、組換えタンパク質、ウイルスベクターからエンドトキシンを簡単かつ効果的に除去することができます。
製品の特長
- 1時間以内にエンドトキシンを迅速に除去
- 450,000 EU/mlの結合容量を持つ大容量キット
- サンプルサイズとエンドトキシン負荷に応じたMIDIとMINIフォーマット
Proteus Endotoxin Removal MIDI Kitsには、エンドトキシン結合能力が非常に高いアフィニティ樹脂カラムがあらかじめ充填されており、エンドトキシン除去を効果的かつ迅速に行うことができます。これらの高性能キットは、1回の通過で95%以上のエンドトキシン除去を実現し、90%以上のタンパク質回収率を実現します。
Proteus Endotoxin Removal MIDI Kitsには2種類あり、エンドトキシン結合容量が異なります。どちらのキットもエンドトキシン負荷30,000 EU 未満のサンプルに使用でき、1,000,000,000 EU未満のサンプルにはProteus MIDI Endotoxin Removal High Capacity Spin Column Pack (PUR030)を使用します。

Proteus Endotoxin Removal MINI Kits (PUR032)は、少量のサンプル用に設計されており、モノクローナル抗体やタンパク質からエンドトキシンを除去します。

Kit | MIDI Standard Capacity (PUR028) | MIDI High Capacity (PUR030) | MINI columns (PUR032) |
---|---|---|---|
Typical binding capacity per column | 30,000 EU | 500,000 - 1,000,000 EU | 3,000 EU |
Typical endotoxin clearance 2 passes | 4 log reduction | 4 log reduction | N/A |
Typical endotoxin clearance (3 hour incubation) | N/A | N/A | 3 log reduction |
Maximum sample load volume | 20 ml | 20 ml | 20 ml |
Bead size range | 100 µm | 100 µm | 100 µm |
Resin bed volume | 1 ml (pre-packed) | 1.7 ml (pre-packed) | 0.25 ml (loose resin) |
Recommended working pH | pH 4-8 | pH 4-8 | pH 4-8 |
Color coded end caps | Light green | Dark green | Supplied in vials |
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 容量 |
---|---|---|
PUR028 | Proteus Endotoxin Removal MIDI Spin Column Pack (Standard Capacity) | 12 Units |
PUR030 | Proteus Endotoxin Removal MIDI Spin Column Pack (High Capacity) | 12 Units |
PUR032 | Proteus Endotoxin Removal MINI Spin Column Pack | 12 Units |
Proteus Endotoxin Removal Kit のプロトコール(英文)
Proteus Endotoxin Removal Kit Handbook (PUR028)Proteus Endotoxin Removal Kit Handbook (PUR030)
Proteus Endotoxin Removal Kit Handbook (PUR032)
フローサイトメトリー用抗体・試薬
フローサイトメトリー用抗体
多色フローサイトメトリー実験用の抗体、キット、試薬
フローサイトメトリーは、流体が1つまたは複数のレーザーを通過する際に、流体内の細胞を測定して特徴付けるために使用される科学的な方法です。
フローサイトメトリーでは、特定のレーザーによる励起で異なる波長の光を発する蛍光色素に結合した抗体を使用して、細胞を蛍光標識します。フローサイトメトリーについての基本的な紹介については、「フローサイトメトリー基礎ガイド」をご覧ください。
フローサイトメトリー実験で測定される一般的な特性は、細胞サイズ、相対的な粒度、相対的な蛍光です。 実行される標準的な手順は、細胞カウント、細胞分類、バイオマーカー検出およびタンパク質工学です。 診断では、フローサイトメトリーを使用して、さまざまな白血病やリンパ腫のタイプなど、良性と悪性の造血障害を検出および区別します。
フローサイトメトリー用高輝度蛍光標識抗体
StarBright抗体
フローサイトメトリー用に開発された新しく明るい蛍光ナノ粒子
バイオ・ラッドから発売する新しいStarBright色素をご紹介します。この新しい独自の色素は、フローサイトメトリー用に特別に開発されており、特定の励起および蛍光で並外れた明るさを実現しています。StarBright色素の製品名はフローサイトメトリー用多色パネルを構築しやすいように励起レーザー名と蛍光波長によって命名されています。
マルチカラー実験に簡単に追加
StarBright 色素は、既存のプロトコールやパネルに簡単に適合します。 ほとんどの染色プロトコールと互換性があり、パフォーマンスを損なうことなく事実上すべてのバッファーで機能し、特別なバッファーを必要としません。 さらに特別な染色プロトコールを必要とせずに、他のStarBright色素、有機蛍光色素、蛍光タンパク質、およびポリマー色素と組み合わせることができます。 さらに、性能を低下させることなく特別なポリマーバッファーで機能するため、それらを必要とする既存の実験にStarBright標識抗体を簡単に追加することができます。
全てのフロ―サイトメーター機器との互換性
StarBright色素はZE5 Cell Analyzerで開発されましたが、セルソーターを含む適切なレーザーとフィルターを備えたあらゆる機器で使用できます。 さらに、StarBright色素はスペクトル型フローサイトメトリーでも機能し、従来のフローに匹敵する結果をもたらします。 StarBright色素の独自のスペクトルにより、従来のフローサイトメトリーでは不可能だった、同様の波長で蛍光を発するパネルへの組み込みが可能になります。
測定結果に自信が持てます
StarBright色素は、一部のポリマーや他の色素とは異なり、タンデム色素ではないため、タンデム色素のアクセプター色素から見たクロスレーザー励起を示しません。 また、光退色に耐性があり、時間の経過とともに性能を損なうことなく安定しており、ロット間の再現性が高く。 さらに、シグナルを失うことなく細胞固定もできます。
StarBright色素を使用すると、より明るいフローサイトメトリーパネルを構築できるため、特別なバッファーを必要とせずに、検出困難な集団の解像度を向上させることができます。
スピルオーバー(漏れ込み)が低減された明るい色素
StarBright 色素はさまざまなモノマーから生成され、重合プロセスを変更することで、最大の明るさで厳密な励起および蛍光特性が得られます。 結果として得られる明るさにより、レア集団や低密度抗原の解像度が向上し、最適化された励起および蛍光プロファイルにより、あらゆるマルチカラーフローサイトメトリーパネルに柔軟に適合できます。
StarBright 色素は、検証済みのフローサイトメトリー抗体に結合しています。 下の図1は、StarBright Violet 515 色素を、フローサイトメトリーで使用される最も明るい色素の1つであるPE、および同様の励起および蛍光プロファイルを持つ蛍光物質と比較した結果を示しています。

StarBrightViolet515色素と他のフローサイトメトリー用蛍光色素を比較。 A、マウス末梢血をCD4 PE(MCA2691PE)およびCD4 StarBright Violet 515 色素(MCA2691SBV515)で染色しました。 B、ヒト末梢血は、Amethyst Orange(MCA1267AMO)、Brilliant Violet 510、およびStarBright Violet 515(MCA1267SBV515)色素が結合したCD4で染色しました。 それぞれのStain Indexを3種すべてについて記載しています。 マウスとヒトの両方のサンプルをPBS1%BSAで染色し、ZE5 Cell Analyzerで分析しました。 ヒストグラムは、これらの蛍光標識抗体の明るさとStain Indexを示しています。
すべてのStarBright色素の詳細と、フローサイトメトリー実験にどのように適合するかについてはこちら
蛍光物質と免疫表現型の詳細については、フローサイトメトリーのリソース
フローサイトメトリー基礎ガイド
Ordering Information
品名 | 容量 |
---|---|
StarBright抗体(Anti-Human/Anti-Mouse) | 100 Tests/0.5 ml |
Anti-Human StarBright抗体
Anti-Mouse StarBright抗体
StarBright標識ストレプトアビジン
フローサイトメトリー抗体 (Flow Cytometry Tested Antibodies)
一般的な白血球サブセットのマーカー発現
このマーカーの組み合わせにより、ヒト末梢血中のT細胞、B細胞、単球、顆粒球の同定が可能になります。 以下の表の抗体を使用して、さまざまなヒト白血球集団が同定されました。 描かれたゲーティング戦略は、単球および顆粒球、B細胞およびヘルパーTおよび細胞障害性T細胞 の同定を可能にします。
Ordering Information
カタログ番号 | マーカー | 蛍光標識 |
---|---|---|
MCA1477PB | CD3 | Pacific Blue |
MCA1267A647 | CD4 | Alexa Fluor 647 |
MCA1226PE | CD8 | RPE |
MCA1940A700 | CD19 | Alexa Fluor 700 |
MCA1710C | CD20 | PE-Cy5 |
MCA1568P750 | CD14 | PE-Alexa Fluor 750 |
MCA216F | CD66b | FITC |
マルチカラー フローサイトメトリー抗体
バイオ・ラッドの抗体パネルとカクテルは、ヒト、マウス、イヌ、ラットを含むさまざまな種における複数の細胞表面マーカーを費用対効果が高く、迅速かつ簡単な分析を可能にします。 パネル内の各抗体は、各マーカー別に別々の蛍光色素と結合しています。 これにより、最適な蛍光色素の組み合わせを使用して細胞集団を明確に識別できるため、実験デザインプロセスを簡略化できます。 提供されるカクテルは最適化された比率で事前に混合されているため、時間を節約し、正確な結果検出を促進します。 各抗体パネル・カクテルは液体または凍結乾燥フォーマットで入手可能です。
これらのパネルとカクテルは、B細胞、T細胞、骨髄白血球、NK細胞などの免疫細胞のマルチプレックス分析用に設計されています。 エイズに関与するような病気のプロセスの分析のためだけでなく。 RPE、FITC、PerCP、Alexa Fluor 488/647、APCなどのさまざまな蛍光色素を提供しています。
Ordering Information
カタログ番号 | 交差種 | 品名 | 標識 |
---|---|---|---|
Human : Multicolor Panel | |||
MCA2074F | Human | Mouse anti Human CD16/CD56:FITC | FITC |
MCA2692A700 | Human | Human Lineage Cocktail:Alexa Fluor® 700 | Alexa Fluor 700 |
OBT0012 | Human | Mouse anti Human TdT:FITC | FITC |
DC010 | Human | Mouse anti Human CD45RA:FITC/CD8:RPE | FITC/RPE |
DC011 | Human | Mouse anti Human CD8:FITC/CD4:RPE | FITC/RPE |
DC019 | Human | Mouse anti Human CD3:FITC/HLA-CLASS 2:RPE | FITC/RPE |
DC031 | Human | Mouse anti Human Myeloperoxidase:FITC/CD3:RPE | FITC/RPE |
TC010 | Human | anti Human CD4:FITC/CD8:RPE/CD3:RPE-Cy5 | 3 Color |
Mouse: Multicolor Panel | |||
DC034 | Mouse | Rat anti Mouse CD4:FITC/CD8:RPE | FITC/RPE |
DC035 | Mouse | Rat anti Mouse CD19:FITC/CD3:RPE | FITC/RPE |
Rat: Multicolor Panel | |||
DC040 | Rat | Mouse anti Rat CD4:FITC/CD25:RPE | FITC/RPE |
DC041 | Rat | Mouse anti Rat CD3:FITC/CD4:RPE | FITC/RPE |
DC042 | Rat | Mouse anti Rat CD3:FITC/CD8:RPE | FITC/RPE |
TC018 | Rat | anti Rat CD3:FITC/CD4:RPE/CD8:Alexa Fluor® 647 | 3 Color |
TC019 | Rat | anti Rat CD3:FITC/CD45RA:RPE/CD161:Alexa Fluor® 647 | 3 Color |
TC020 | Rat | anti Rat CD3:FITC/CD25:RPE/RT1B:Alexa Fluor® 647 | 3 Color |
フローサイトメトリー用抗体の検索
日本語抗体検索サイト http://bio-rad-antibody.jp/
バイオ・ラッドの日本語抗体検索サイトで、数多くのフローサイトメトリー用抗体を検索して頂けます。 検索サイトでは、キャンペーン価格や容量等製品詳細情報もご確認いただけます。
検索方法
- 日本語抗体検索サイトにアクセスします。
- ページ上部の検索ウィンドウの「用途」をプルダウンして、「Flow Cytometry」を選択します。
- 「交差性」のプルダウンメニューからご希望のターゲット種を選択します(Human,Rat,Mouseなど)。
- 「フリーワード」の右側にある検索キーワード欄に抗原名を入力します。
- 「検索」ボタンをクリックして検索します。
日本語抗体検索サイトはこちら
種ごとにフローサイトメトリー抗体検索のリンクを用意しています。 Human,Mouse,Ratご希望のリンクをクリックして日本語抗体検索サイトで抗原名を入力すれば絞り込み検索が可能です。
フロー用抗体 Human フロー用抗体 Mouse フロー用抗体 Ratアイソタイプコントロール
特定の結合を決定する
アイソタイプコントロールをどのように使用するか、いつ、どのように使用するかについての議論は、研究者にとって議論の余地があるようです(Herzenberg L et al.、Maecker HT and Trotter J.)。アイソタイプコントロールを使用したくない場合がありますが、アイソタイプコントロールとは何か、いつどのように使用するかの概要がわかります。これらは、フローサイトメトリーデータを改善する適切なコントロールの1つにすぎないことを覚えておいてください。フローサイトメトリーのコントロールの詳細については、専用のページにフローサイトメトリーのコントロールの詳細が記載(英語)されています。
アイソタイプコントロールとは何ですか?
フローサイトメトリーでの不要なバックグラウンド細胞染色は、特に新規または希少な集団を検出する場合や、複数の蛍光色素を含むパネルを構築する場合に問題になる可能性があります。アイソタイプコントロールは、分析対象の細胞タイプ(KLHまたはDNPなど)に存在しない抗原に対して作成された抗体で、バックグラウンドの表面染色のレベルを決定するために特別に開発されました。
アイソタイプコントロールは:
- 単球、マクロファージ、樹状細胞、B細胞に見られるFc受容体への抗体の非特異的結合を決定します。
- 観察された染色がアーティファクトではなく特定の結合によるものであることを確認します。
- 抗体またはフルオロフォアの細胞成分への他の非特異的結合を明らかにします(例:RPEおよびFITC、Takizawa et al.、1993、Hulspas et al.2009)

J774マクロファージを、CD11b FITC(MCA74F)およびIgG2b AlexaFluor®647(MCA6006A647)を含むPBS w / v1%BSA中、4℃で30分間染色しました。 (a):Fcブロックがない場合と(b)マウスFcブロック(マウスSeroblock FCR、BUF041A)が存在する場合。 上 図aでは、A647アイソタイプコントロールで陽性(赤丸)の細胞の有意な集団があり、Fcブロックが含まれるとFc結合が消えることを示しています(上図b)。 上図cは、特定のF4 / 80 A647(MCA497A647)染色を示しています。 表示されているすべてのデータは、7-AAD陰性かつダブレット除去を行った生細胞集団に基づいています。
No Compensation パネル
使用するコンペンセーション量とそれをいつ実行するかを知ることは、フローサイトメトリーでは困難な場合があります。バイオ・ラッドの4色免疫表現型パネルはこれらの課題を克服します。 以下のパネルは、ヒトおよびマウスの血液および組織の一般的な表面マーカーが含まれており、ほとんどコンペンセーションを必要とせずに、T細胞、B細胞、NKおよび骨髄集団などの多くの集団を識別できるようにします。
コンペンセーション(Compensation)
マルチカラーフローサイトメトリーをする場合、蛍光色素間でスペクトルが重複するリスクがあります。 たとえば、FITCは525 nmで最大の発光を示しますが、実際には他のフィルターを通過して意図したPMT(光電子増倍管;検出器)以外で検出されるより長い波長の光子を放出します。 これは、スペクトルオーバーラップと呼ばれます。 したがって、488 nmレーザーを使用して、FITC(525/35のフィルターを備えた)とPE(PMTの前に585/40のフィルターを備えた)をパネルで組み合わせる場合、両方のFITCとPEの蛍光体の相対的な寄与をFITCおよびPE検出器で決定して削除する必要があります。 この手順はコンペンセーションと呼ばれ(下図)、パネルで使用しているすべての蛍光色素に対して行う必要があります。

蛍光コンペンセーション
FITCとPEの発光スペクトルは、これらの蛍光色素を検出するために一般的に使用されている525/50および585/40の2つのフィルターのグラフで表示されます。 赤で示されているのは、PE検出器で検出されるFITCの部分であり、コンペンセーションを使用してPE信号から減算する必要があります。
製品特長
- コンペンセーション作業が軽減される4色の蛍光色素からなる抗体パネル
- ヒトもしくはマウス用の免疫細胞集団解析用
ヒト No Compensation パネル:一般識別パネル
T細胞、B細胞、ミエロイド細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ1 | CD19/CD66b/CD3/CD14 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA1940PB | CD19 | Pacific Blue | ¥82,400 |
MCA216F | CD66b | FITC | ¥54,900 |
MCA463P750 | CD3 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1568A647 | CD14 | Alexa647 | ¥68,100 |

ヒト末梢血を抗CD3, CD19, CD14, CD66抗体で染色後、T細胞、B細胞、ミエロイド細胞の細胞集団を識別した。
ヒト No Compensation パネル:T細胞識別パネル
ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ2 | CD45/CD8/CD3/CD4 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA87PB | CD45 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA1226F | CD8 | FITC | ¥54,900 |
MCA463P750 | CD3 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1568A647 | CD14 | Alexa647 | ¥68,100 |
活性型T細胞パネル①
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ3 | CD4/HLA-DR/CD38/CD3 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA1267PB | CD4 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA71F | HLA-DR | FITC | ¥54,900 |
MCA1019P750 | CD38 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA463A647 | CD3 | Alexa647 | ¥68,100 |
活性型T細胞パネル②
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ4 | CD8/HLA-DR/CD3/CD4 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA1226PB | CD8 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA71F | HLA-DR | FITC | ¥54,900 |
MCA1019P750 | CD38 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA463A647 | CD3 | Alexa647 | ¥68,100 |

膜透過未処理で制御性T細胞(CD3+, CD4+, CD127lo, CD25hi)をゲーティングした。
メモリーT細胞、 ナイーブT細胞パネル①
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ6 | CD45RA/CD645RO/CD3/CD4 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA88PB | CD45RA | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA461F | CD45RO | FITC | ¥54,900 |
MCA463P750 | CD3 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1267A647 | CD4 | Alexa647 | ¥68,100 |
メモリーT細胞、 ナイーブT細胞パネル②
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ7 | CD45RA/CD45RO/CD3/CD8 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA88PB | CD45RA | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA461F | CD45RO | FITC | ¥54,900 |
MCA463P750 | CD3 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1226A647 | CD8 | Alexa647 | ¥68,100 |
ヒト No Compensation パネル:B細胞識別パネル
Memory B 細胞、 ナイーブB 細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ8 | CD20/IgD/CD19/CD27 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA88PB | CD20 | Pacific Blue | ¥68,100 |
STAR143F | IgD | FITC | ¥41,500 |
MCA1940P750 | CD19 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA755A647 | CD27 | Alexa647 | ¥68,100 |

ナイーブおよびメモリー B細胞
A:前方散乱光(FSC)と側方散乱光(SSC)。B:リンパ球集団。C:ナイーブB細胞は右下、メモリーB細胞は左上に分離されています。
Transitional B 細胞、 Plasmablastパネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ9 | CD20/CD24/CD38/CD19 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA1710PB | CD20 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA1379F | CD24 | FITC | ¥54,900 |
MCA1019P750 | CD38 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1940A647 | CD19 | Alexa647 | ¥68,100 |
Class Switched Memory B 細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ10 | CD20/IgG/CD19/CD27 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA1710PB | CD20 | Pacific Blue | ¥68,100 |
204002 | IgG | FITC | ¥44,300 |
MCA1940P750 | CD19 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA755A647 | CD27 | Alexa647 | ¥68,100 |
ヒト No Compensation パネル:NK細胞、NKT細胞識別パネル
NK細胞パネル①
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ11 | CD45/CD3/CD19/CD16 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA87PB | CD45 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA463F | CD3 | FITC | ¥54,900 |
MCA1940P750 | CD19 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA2537A647 | CD16 | Alexa647 | ¥68,100 |
NK細胞パネル②
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ12 | CD45/CD3/CD19/CD56 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA87PB | CD45 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA463F | CD3 | FITC | ¥54,900 |
MCA1940P750 | CD19 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA2693A647 | CD56 | Alexa647 | ¥68,100 |
NK細胞パネル③
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-HUJ13 | CD45/CD335/CD3/CD56 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA87PB | CD45 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA4646F | CD335 | FITC | ¥54,900 |
MCA463P750 | CD3 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA2693A647 | CD56 | Alexa647 | ¥68,100 |
マウス No Compensation パネル:一般識別パネル
T細胞、B細胞、ミエロイド細胞パネル①
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ1 | CD3/Ly6G/CD11b/CD19 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA500PB | CD3 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA6077F | Ly6G | FITC | ¥54,900 |
MCA74P750 | CD11b | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA1439A647 | CD19 | Alexa647 | ¥68,100 |
T細胞、B細胞、ミエロイド細胞パネル②
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ2 | CD3/CD49b/CD45R /CD11b | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA500PB | CD3 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA2125F | CD49b | FITC | ¥54,900 |
MCA1258P750 | CD45R | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA74A647 | CD11b | Alexa647 | ¥68,100 |

抗CD3, CD45R, CD49b, CD11b抗体で染色後、T細胞、B細胞、NK細胞、ミエロイド細胞の細胞集団を識別した。データはZE5 Cell Analyzerで取得した。
マウス No Compensation パネル:リンパ球識別パネル
ヘルパーT細胞、細胞傷害性T細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ3 | CD3/CD45/CD8/CD4 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA500PB | CD3 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA1031F | CD45 | FITC | ¥54,900 |
MCA609P750 | CD8 | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA4635A647 | CD4 | Alexa647 | ¥68,100 |

細胞集団(CD45+CD3+)から CD4+ヘルパーT細胞とCD8+ 細胞傷害性T細胞にゲーティングした。データはZE5 Cell Analyzerで取得した。
活性型T細胞パネル①
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ4 | CD3/CD69/CD45R/CD4 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA500PB | CD3 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA1580FT | CD69 | FITC | ¥54,900 |
MCA1258P750 | CD45R | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA4635A647 | CD4 | Alexa647 | ¥68,100 |
活性型T細胞パネル②
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ5 | CD3/CD69/CD45R/CD8 | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA500PB | CD3 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA1580FT | CD69 | FITC | ¥54,900 |
MCA1258P750 | CD45R | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA609A647 | CD8 | Alexa647 | ¥68,100 |
マウス No Compensation パネル:ミエロイド細胞パネル
ミエロイド細胞パネル
パネルカタログ番号 | 抗原名 | 標識 | パネル価格 |
---|---|---|---|
NO-COMP-MSJ6 | C11b/Ly6G/CD11c /Ly6C | Pacific Blue/FITC/RPE-Alexa750/Alexa647 | ¥225,000 |
単品カタログ番号 | 抗原名 | 標識 | 単品価格 |
MCA711PB | CD11 | Pacific Blue | ¥68,100 |
MCA6077F | Ly6G | FITC | ¥54,900 |
MCA1369P750 | CD11c | RPE-Alexa750 | ¥68,100 |
MCA2389A647 | Ly6C | Alexa647 | ¥68,100 |
細胞存在比率
フローサイトメトリー測定において、予め細胞存在比率を知ることは、十分な細胞集団のデータを取得するために重要です。ヒト、マウスの組織別参照表は染色時の蛍光色素の選択およびセルソーティングの最適化に役立ちます。
ヒト末梢血の細胞存在比率
白血球 | リンパ球 | ミエロイド細胞 | |||
---|---|---|---|---|---|
細胞タイプ | % | 細胞タイプ | % | 細胞タイプ | % |
T細胞 | 10-25 | CD4+ | 10-20 | 好中球 | 40-65 |
B細胞 | 3-10 | CD8+ | 3-10 | 好酸球 | 0.1-2 |
顆粒球 | 45-65 | Tregs | 0.2-1.4 | 好塩基球 | 0.1-2 |
単球 | 3-10 | γδ T細胞 | 1-5 | 樹状細胞 | 0.5-1 |
NK細胞 | 2-5 | ナイーブB細胞 | 0.5-5 | 単球系樹状細胞 | 0.2-0.4 |
樹状細胞 | 0.5-1 | メモリーB細胞 | 0.4-2 | 形質細胞様樹状細胞 | 0.1-0.2 |
幹細胞 | 0.01-0.05 | NKT細胞 | 0.01-0.5 | 自然リンパ球 | 0.01-0.1 |
マウスの細胞存在比率
脾臓 | 胸腺 | 末梢血 | リンパ節 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
細胞タイプ | % | 細胞タイプ | % | 細胞タイプ | % | 細胞タイプ | % |
T細胞 | 21-35 | CD4+ | 4-6 | T細胞 | 17-20 | T細胞 | 65-78 |
CD4+ | 13-20 | CD8+ | 1-2 | CD4+ | 8-12 | CD4+ | 35-64 |
CD8+ | 7-15 | CD4+/8+ | 85-95 | CD8+ | 7-10 | CD8+ | 19-30 |
γδ T細胞 | 0.5-1 | B細胞 | 35-58 | B細胞 | 9-15 | ||
B細胞 | 44-58 | 単球 | 2-3 | Tregs | 2-3 | ||
単球 | 3.5-5 | 好中球 | 4-6 | 樹状細胞 | 0.5-1 | ||
顆粒球 | 1-2 | 好酸球 | 1-2 | ||||
NK細胞 | 1-5 | NK細胞 | 4-7 | ||||
iNKT細胞 | 1-2 | iNKT細胞 | 0.2-0.5 | ||||
ミエロイド様樹状細胞 | 0.5-2 | ||||||
リンパ球様樹状細胞 | 0.5-1 | ||||||
形質細胞様樹状細胞 | 0.1-0.3 |
フローサイトメトリー用試薬 (Supporting reagents)
フローサイトメトリー前処理用試薬
バッファー
フローサイトメトリーやその他のアプリケーション用の細胞表面および細胞内抗体染色での使用に適したバッファーの範囲があります。
ロイコパーム
Leucoperm
細胞内染色用の細胞透過試薬
Leucoperm試薬を使用すると、細胞内抗原を表面抗原と同じように簡単に分析できます。細胞質または核酵素、腫瘍性タンパク質、サイトカイン、確立された膜分子の細胞質局在などの構造は、抗体で染色できます。 Leucopermを使用すると、細胞の形態を維持しながら、懸濁液中の細胞を固定して透過処理することができます。
Staining Buffer
ウシ胎児血清を含む染色バッファー
Staining Bufferは、生細胞と固定細胞の両方を抗体で染色する場合の使用に最適化されています。標識抗体と非標識抗体の両方での使用に適しており、抗体希釈培地および洗浄バッファーとして使用できます。ウシ子牛血清の添加により、標的細胞へのバックグラウンド染色が減少し、アジ化ナトリウムが含まれているため、受容体のキャッピングが最小限に抑えられます。
Fixation Buffer
パラホルムアルデヒド含有固定バッファー
透過処理前の細胞内染色に必須の固定化バッファーは、ほとんどの細胞タイプでの使用に適したパラホルムアルデヒドベースの固定液です。
ICS Perm Wash Buffer (10x)
細胞内染色用の透過処理および洗浄バッファー
サイトカインや細胞質タンパク質などの細胞内ターゲットにアクセスするには、固定後の細胞膜の透過処理が必要です。 ICS Perm Wash Bufferは細胞形態への影響が最小限であり、水で希釈するための10倍溶液として供給されます。 また、細胞内染色中に洗浄バッファーとして使用して、バックグラウンド染色を最小限に抑えることができます。
Erythrolyse Red Blood Cell Lysing Buffer
赤血球溶解バッファー
バイオ・ラッドのErythrolyse Red Blood Cell Lysing Bufferは全血免疫蛍光染色法で使 用するように設計されており、ヒト、マウスおよびラットの血液での使用に適しています。 標準的な手順に従って染色した後、2 mlの希釈したERYTHROLYSEを100 μlの全血に添加し、よく混合し、室温で10分間インキュベートします。次いで、チューブを遠心分離し(400g、5分)、上清をデカントし、細胞を2 ml PBS / 1%BSAで1回洗浄した後、フローサイトメトリーで分析して使用します。本製品は室温で1年間安定です。
FC ブロック用試薬
Fc受容体は、単球、マクロファージ、樹状細胞、B細胞に見られます。 名前が示唆するように、それらは抗原特異的Fabドメインではなく定常Fcドメインを介して抗体に結合します。 これにより、誤検出が発生する可能性があります。 このタイプの結合を防ぐために、抗原特異的結合のみが確実に観察されるようにするブロッキング剤が開発されました。

(a)未処理サンプル、(b)Human SeroBlock(BUF070A)で処理したサンプルにおけるFITC標識マウス抗ヒトCD11a(MCA1848F)またはマウスIgG2aネガティブコントロール:FITC赤(MCA929F)によるTHP-1細胞の染色。
Mouse Seroblock FcR
マウス Seroblock FcR は、それぞれ FcR γ III および FcR γ:II としても知られているマウス CD16 および CD32 細胞表面タンパク質を認識するラット抗体です。CD16 および CD32 は、単球、マクロファージ、B リンパ球、顆粒球、NK 細胞、樹状細胞およびいくつかの活性化 T リンパ球などを含む広範囲の細胞に発現しており、抗体の非特異的結合が生じ、「高いバックグラウンド」染色の原因となります。 マウスサンプルを使用する場合に本試薬によりプレインキュベーションを行うことにより、抗体の非特異的結合をブロックし、バックグランドを下げることができます。
Human Seroblock
ヒト Fc 受容体は、単球、マクロファージ、B 細胞、顆粒球および樹状細胞を含む様々な免疫細胞で発現しています。Fc 受容体を発現する細胞は、Ig の Fc 受容体結合に起因して、偽陽 性の免疫蛍光染色されることがあります。Human SeroBlockは、適切な抗体染色を妨害することなく、非特異的染色を防止することができます。本試薬は、ヒトサンプルの使用時に効果的です。
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 | ||
---|---|---|---|---|
Leucoperm – 細胞内染色用の細胞透過試薬 | ||||
BUF09 | Leucoperm (50 Tests) | F | ||
BUF09B | Leucoperm (250 Tests) | F | ||
BUF09C | Leucoperm (1000 Tests) | F | ||
Staining Buffer – ウシ胎児血清を含む染色バッファー | ||||
BUF073 | Staining Buffer (500 ml) | F | ||
Fixation Buffer - パラホルムアルデヒド含有固定バッファー | ||||
BUF071 | Fixation Buffer (100 ml) | F | ||
ICS Perm Wash Buffer (10x) – 細胞内染色用の透過処理および洗浄バッファー | ||||
BUF072 | ICS Perm Wash Buffer (10x) (100 ml) | F | ||
Erythrolyse Red Blood Cell Lysing Buffer - 赤血球溶解バッファー | ||||
BUF04B | Erythrolyse Red Blood Cell Lysing Buffe (100 Test/20 ml) | F | ||
BUF04C | ||||
FC ブロック用試薬 | ||||
BUF041A | Mouse Seroblock FcR (0.1 mg) | F | ||
BUF041B | Mouse Seroblock FcR (0.5 mg) | F | ||
BUF070A | Human Seroblock (50 Test) | F | ||
BUF070B | Human Seroblock (200 Test) | F |
活性化試薬 (Activation Reagents)
タンパク質輸送阻害剤の有無にかかわらず、最適化された濃度のホルボール12-ミリスチン酸-13-アセテート(PMA)とイオノマイシンを含む2つの細胞活性化試薬を提供します。これらは目的の細胞の活性化に使用できます。
Cell Stimulation Reagent (without Brefeldin A)
細胞刺激試薬(ブレフェルディンAなし)
タンパク質輸送阻害剤を含まない、DMSO中のPMAとイオノマイシンの最適化された混合物で、細胞の活性化とサイトカイン分泌の刺激に適しています。 DMSOでは500xソリューションとして利用できます。 細胞内サイトカイン染色については、ブレフェルディンAまたはモネンシンのいずれかを追加するか、ブレフェルディンAと一緒にCell Stimulation Reagentを使用して、細胞にサイトカインを蓄積させることをお勧めします。
Cell Stimulation Reagent (with Brefeldin A)
細胞刺激試薬(ブレフェルディンA含有)
タンパク質輸送阻害剤ブレフェルディンAを含むDMSO中のPMAとイオノマイシンの最適化された混合物で、細胞の活性化とサイトカイン産生の増加に適しています。 ブレフェルディンAは、サイトカインが細胞内に蓄積することを可能にし、細胞内蛍光染色による検出を可能にします。
タンパク質輸送阻害剤(Protein Transport Inhibitors)
細胞内サイトカイン染色を増強するために使用できる2つのタンパク質輸送阻害剤を提供しています。 サイトカインとケモカインは通常分泌されるため、これらの阻害剤を使用すると、細胞内にタンパク質がトラップされ、ゴルジ体と小胞体にサイトカインが蓄積します。 これらの阻害剤の選択と培養条件は、染色する種とサイトカインに応じて最適化する必要があります。
Brefeldin A (ブレフェルディンA)
この阻害剤は、ゴルジ体から小胞体へタンパク質を再分配することにより作用します。 DMSOでは1000xソリューションとして利用できます。
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 | ||
---|---|---|---|---|
細胞刺激試薬 | ||||
BUF077A | Cell Stimulation Reagent With Brefeldin A (500x) 0.1 ml | F | ||
タンパク質輸送阻害剤(Protein Transport Inhibitors) | ||||
BUF074 | Monensin Solution (1000X) 1 ml | F | ||
BUF075 | Brefeldin A Solution (1000X) 1 ml | F |
フローサイトメトリー用キャリブレーション試薬
Ordering Information
カタログ番号 | 品名 | 用途 |
---|---|---|
FCSC580 | Flow Cytometry Absolute Count Standard 20 Tests | F |
FCSC555A | Quantum FITC-5 MESF 20 Tests | F |
FCSC555B | Quantum FITC-5 MESF 100 Tests | F |
FCSC555PA | Quantum FITC-5 MESF (Pre-Mixed) 20 Tests | F |
FCSC555PB | Quantum FITC-5 MESF (Pre-Mixed) 100 Tests | F |
FCSC827A | Quantum R-PE MESF Medium Level 20 Tests | F |
FCSC827B | Quantum R-PE MESF Medium Level 100 Tests | F |
FCSC815A | Quantum Simply Cellular® Mouse IgG 20 Tests | F |
FCSC815B | Quantum Simply Cellular® Mouse IgG 100 Tests | F |
FCSC815C | Quantum Simply Cellular® Mouse IgG 280 Tests | F |
FCSC899B | RPE Reference Standard 100 Tests | F |
BUF069A | Protein Stabilizer 100 ml | F / IY |
フローサイトメトリーで使用できるキット (The Kits for Flow Cytometry)
分野 | 分類 | 製品 | 用途 |
---|---|---|---|
細胞生物学 (Cell Heath) | 細胞生存率 (Cell Viability) | ReadiDrop PI/7-AAD Cell Viability Assay | F |
VivaFix Cell Viability Assay | F / IF | ||
細胞増殖 (Cell Proliferation) | CytoTrack Cell Proliferation Assay | F | |
細胞死 (RCD : Regulated Cell Death) | アポトーシス (Apoptosis) | Annexin V Kit | F |
FLICA Caspase Kit | F / IF | ||
Mitochondrial Permeability Transition (MitoPT) Kits [JC-1] | F / IF | ||
Mitochondria Membrane Potential (MitoPT) Kits [TMRE/TMRM] | F / IF | ||
FLISP Serine Protease Assay Kit | F / IF | ||
オートファジー (Autophagy) | Autophagy Assay Red Detection Kit | F | |
Cathepsin B/K/L Kits [Green/Red] | F / IF | ||
パイロトーシス (Pyroptosis) | Pyroptosis FAM/660 Caspase-1 Kit | F / IF | |
その他 | 抗体標識 | ReadiLink Antibody Labeling Kits | F / IF |
LYNX Rapid & Rapid Plus Conjugation Kits | F / IF / E / WB / C / P |
C | Immunostaining (Frozen Sections) | E | ELISA | EM | Electron Microscopy | F | Flow Cytometry |
FN | Functional Assay | IC | Immunocytochemistry | IF | Immunofluorescence | IP | Immunoprecipitation |
P | Immunostaining (Paraffin Sections) | WB | Western Blotting |
抗体標識キット
標識された抗体の場合、標識されたタンパク質、その結合パートナー、または抗原の検出または定量化を容易にするために、生物学的研究では、目的のタンパク質または抗体とさまざまな分子標識がしばしば必要です。蛍光物質やビオチンなどの分子標識は、チオール基やアミン基との反応を通じて、タンパク質や抗体に共有結合されます。
バイオ・ラッドでは、従来のキットや技術よりも優れた方法を使用して、タンパク質と抗体を迅速にで結合するReadiLink Antibody Labeling KitやLYNX Rapid Conjugation Kitsを提供しています。従来の結合とは対照的に、結合後のゲルろ過等のクリーンアッププロセスを必要とせず、一貫した結果を提供します。したがって、抗体はすぐに使用できます。
抗体標識キット選択ガイド
ReadiLink Antibody Labeling Kit | LYNX Rapid Plus & Rapid Conjugation Kit | |
---|---|---|
作業ステップ数 | 2 | 3 |
反応時間 | 70分(60分+10分) | Rapid Plus : 45分(15分+30分) Rapid : 3.5時間(3hr+30分) |
蛍光数 | 10種類 | 17種類 |
蛍光物質標識 | ReadiLink色素 | DyLight488/DyLight550/DyLight650/ Fluorescein/Cy3/PE/Rhodamine/Cy5/ Texas Red/APC/PerCP/PE-Texas Red/ PE-Cy5/PE-Cy5.5/APC-Cy5.5/ PerCP-Cy5.5/PE-Cy7/APC-Cy7 |
酵素標識 | - | 3種類 AP(Alkaline Phosphatase) Glucose Oxidase HRP(Horseradish Peroxidase) |
ビオチン-ストレプトアビジン | - | 3種類 Biotin (Type 1) Biotin (Type 2) Streptavidin |
総標識種類 | 10種類 | 23種類 |
キット種類 | 10種類 | Rapid Plus : 4種類 Rapid : 19種類 |
アプリケーション(用途) | フローサイトメトリー(F) 蛍光免疫染色(IF) | フローサイトメトリー(F) 蛍光免疫染色(IF) 組織免疫化学(IHC) ELISA(E) LYNX Rapid Plus Kits ウェスタンブロッティング(WB) |
リーディーリンク
ReadiLink Antibody Labeling Kit
製品特長
- 精製用カラムを不要として時間を節約します
- 実操作時間は10分未満(反応時間を除く)
- 簡単な2ステップで抗体に蛍光を標識できます
- 抗体以外の必要試薬はすべてキットに含まれています
- 蛍光多色実験に対応するように抗体に10種類の異なる蛍光物質をラインアップ
カタログ番号 | 品名 | 同等の 蛍光物質 | 励起波長 (nm) | 蛍光波長 (nm) |
---|---|---|---|---|
1351011 | ReadiLink 405/454 | Pacific Blue | 403 | 454 |
1351002 | ReadiLink 492/516 | FITC Alexa 488 DyLight 488 | 492 | 516 |
1351003 | ReadiLink 555/570 | Cy3 Alexa 555 DyLight 550 | 555 | 570 |
1351004 | ReadiLink 594/610 | Texas Red Alexa 594 DyLight 594 | 594 | 610 |
1351005 | ReadiLink 633/655 | Cy5 Alexa 633 DyLight 633 | 633 | 655 |
1351006 | ReadiLink 647/674 | Cy5 Alexa 647 DyLight 650 | 647 | 674 |
1351007 | ReadiLink 680/701 | Cy5.5 IRDye 700 DyLight 680 | 680 | 701 |
1351008 | ReadiLink 700/713 | Alexa 700 | 700 | 713 |
1351009 | ReadiLink 750/780 | Alexa 750 DyLight 755 | 750 | 780 |
1351010 | ReadiLink 790/811 | IRDye 800 Alexa 790 DyLight 800 | 790 | 811 |
リンクス
LYNX Rapid & Rapid Plus Conjugation Kits
LYNX Rapid & Rapid Plus Conjugation Kit は、抗体、タンパク質、ペプチドへの各種蛍光色素や酵素類の直接標識を迅速かつ簡単に行えます。 たった 30 秒の手作業時間と3 つの簡単なステップで共有結合により高品質に標識した抗体が得られます。
- 簡単な操作性と短い反応時間: 30秒の手作業時間と3時間(Rapid Kits)または15分(Rapid Plus Kits)の反応時間で標識が完了
- シンプル: アジ化ナトリウム0.1%、BSA 0.5%の存在下でも使用できます。
- 標識後、すぐに使用できます: カラムや透析を追加する必要がありません。
- 100%回収: クリーンアップが不要、標識抗体の100%収率
- 簡単なスケールアップ:μg~mgの抗体で同じ手順。 研究開発から製造への移行が容易です。
- 多様な標識:DyLightやFluorescein、Rhodamin、PE-TexasRed、APC、Cy3、Cy5、PerCP、APC-Cy7、PE-Cy7など一般的な蛍光物質の他にもAPやHRPなどの酵素や、ビオチン、ストレプトアビジンを標識することができます。
- 幅広い対応アプリケーション: 標識した抗体はELISA、ウェスタンブロッティング、IHCおよびIF、フローサイトメトリーなど幅広いアプリケーションに対応します。

*:Rapid Plusキットのみ

精製されたCD4(MCA1267)およびCD8(MCA1226)は、それぞれLNK021RPEおよびLNK241D650で標識され、ヒト末梢血の染色に使用しました(右図)。 左図には、直接標識された抗体の例を示した。両図は、CD3陽性集団にゲートされたリンパ球です。 CD4およびCD8陽性T細胞は、両方のプロットで識別できます。
Tips:標識前の緩衝液について
- 抗体サンプルの緩衝液にはアミンとチオールが含まれないものを使用してください。
- HEPES、MES、MOPS緩衝液は使用できます。
- 糖や塩は反応を妨げません。
- キレート剤(EDTAなど)は使用できます。
- 最適なpHは6.5~8.5
- リン酸緩衝液はAPイムノアッセイを阻害することがあります。
- 還元剤(DTTや2-MEなど)、ブロッキング剤(エタノールアミンなど)、および求核反応試薬(グリシンなど)は避ける。
- アジ化ナトリウム(0.02~0.1%)は標識効率を若干下げます。
- アジ化ナトリウムはHRPの標識には使用できまん。
Ex/Em (nm) | 蛍光標識 | カタログ番号 | 本数/容量(1本当たり) | |
---|---|---|---|---|
LYNX Rapid Plus Kits | LYNX Rapid Kits | |||
493 / 518 | DyLight 488 | LNK221D488 LNK222D488 LNK223D488 | 3 / 200 μg 1 / 2 mg 3 / 20 μg | |
495 / 520 | Fluorescein | LNK061F LNK062F LNK063F | 3 / 200 µg 1 / 2 mg 3 / 20 µg | |
550 /570 | Cy3 | LNK201CY3 LNK203CY3 | 3 / 200 µg 3 / 20 µg | |
535 / 575 | RPE | LNK021RPE LNK022RPE LNK023RPE LNK024RPE | 1 / 60 µg 3 / 60 µg 1 / 600 µg 3 / 10 µg | |
544 / 576 | Rhodamin | LNK251RHO LNK253RHO | 3 / 200 µg 3 / 20 µg | |
562 / 576 | Dylight 550 | LNK231D550 LNK233D550 | 3 / 200 µg 3 / 20 µg | |
535 / 615 | RPE/Texas Red | LNK171PETR LNK172PETR LNK173PETR LNK174PETR | 1 / 100 µg 3 / 100 µg 1 / 1 mg 3 / 10 µg | |
650 / 662 | APC | LNK031APC LNK032APC LNK033APC LNK034APC | 1 / 150 µg 3 / 150 µg 1 / 1.5 mg 3 / 10 µg | |
488 / 667 | Cy5 | LNK211CY5 LNK212CY5 | 3 / 200 µg 1 / 2 mg | |
488 / 670 | RPE/Cy5 | LNK082C LNK084C | 3 / 60 µg 3 / 10 µg | |
652 / 672 | DyLight 650 | LNK241D650 LNK243D650 | 3 / 200 µg 3 / 20 µg | |
482 / 677 | PerCP | LNK071PERCP LNK072PERCP LNK073PERCP | 1 / 100 µg 3 / 100 µg 1 / 1 mg | |
482 / 700 | PerCP/Cy5.5 | LNK141PERCPCY5.5 LNK142PERCPCY5.5 LNK143PERCPCY5.5 LNK144PERCPCY5.5 | 1 / 100 µg 3 / 100 µg 1 / 1 mg 3 / 10 µg | |
535 / 694 | RPE/Cy5.5 | LNK094PECY5.5 | 3 / 10 µg | |
633 / 776 | APC/Cy7 | LNK131APCCY7 LNK132APCCY7 LNK133APCCY7 LNK134APCCY7 | 1 / 150 µg 3 / 150 µg 1 / 1.5 mg 3 / 10 µg | |
535 / 776 | RPE/Cy7 | LNK111PECY7 LNK112PECY7 LNK113PECY7 LNK114PECY7 | 1 / 60 µg 3 / 60 µg 1 / 600 µg 3 / 10 µg |
LYNX 酵素標識キット Oridering Information
標識酵素 | カタログ番号 | 本数/容量(1本当たり) |
---|---|---|
LYNX Rapid Kits | ||
AP (Alkaline Phosphatase) | LNK011AP LNK012AP LNK013AP LNK014AP | 1 / 100 µg 3 / 100 µg 1 / 1 mg 3 / 10 µg |
HRP (Horseradish Peroxidase) | LNK001P LNK002P LNK003P LNK004P LNK005P LNK006P | 1 / 400 µg 3 / 400 µg 1 / 4 mg 5 / 4 mg 1 / 20 mg 3 / 40 µg |
LYNX Biotin and Streptavidin標識キット Oridering Information
標識酵素 | カタログ番号 | 本数/容量(1本当たり) | |
---|---|---|---|
LYNX Rapid Plus Kits | LYNX Rapid Plus Kits | ||
Biotin (Type 1) | LNK261B LNK262B LNK263B | 3 / 200 µg 1 / 2 mg 3 / 20 µg | |
Biotin (Type 2) | LNK271B LNK272B LNK273B | 3 / 200 µg 1 / 2 mg 3 / 20 µg | |
Streptavidin | LNK161STR LNK162STR LNK163STR | 3 / 100µg 1 / 1mg 3 / 10µg |
フローサイトメトリー用ツール (Supporting Tools for Flow Cytometry)
プロフロー セルフィルター
ProFlow Cell Filter
フローサイトメトリー用のセルフィルター(セルストレーナー)です。5 ml FACSチューブに取り付けてサンプルをフィルターすることで、デブリスや凝集細胞を除去します。
- 標準の5 mlフローサイトメトリーチューブに対応
- 単層メンブレンにより、サイズごとの正確なろ過が可能
- 簡単な2ステップで抗体に蛍光を標識できます
- 側面にフィルターメンブレンのない円錐形の漏斗により、空気を遮断しないため、サンプルの流れとろ過を高速化

30 μm

50 μm

70 μm
カタログ番号 | 品名 | 通常価格 | キャンペーン価格 |
---|---|
12012577 | ProFlow Cell Filter 30 μm 非滅菌 (100) |
12012582 | ProFlow Cell Filter 50 μm 非滅菌 (100) |
12012575 | ProFlow Cell Filter 70 μm 非滅菌 (100) |
12012576 | ProFlow Cell Filter 30 μm 滅菌 (100) |
12012574 | ProFlow Cell Filter 50 μm 滅菌 (100) |
12012573 | ProFlow Cell Filter 70 μm 滅菌 (100) |
バイオ・ラッドではフローサイトメトリー実験を行う上で、蛍光スペクトルビュアー(Fluorescent Spectraviewer)やCell Marker Toolなどの参考になるツールをご用意しています。 また、プロトコール集などはフローサイトメトリーのWebページもご参照ください。
フローサイトメトリー、顕微鏡、ウェスタンブロッティングに対応したインタラクティブな蛍光スペクトルビュアー(英語)
マウス細胞、組織の免疫細胞、linage、マーカー発現、マーカータンパク質についてのツール(英語)
フローサイトメーターを選択して、多色カラーパネルを簡単に作成することができます。
ヒト細胞、組織の免疫細胞、linage、マーカー発現、マーカータンパク質についてのツール(英語)
フローサイトメトリーの初心者に役立つガイドです。また、フローサイトメトリーの利点について他の方に教える必要がある方のためにも概要説明用資料としてご使用いただけます。